第79話『義妹、夏の自由研究を“錬金術の実験記録”に変換する』
(第八章:大学生編になってもサバイバルしてるんですけど…)
8月某日、午前10時。
義妹の部屋から、**“ガシャーン”**という音とともに、煙が立ち昇った。
悠真:「おい、爆発でも起こしたか!?」
→ 駆けつけた悠真が見たのは、ビーカー、試験管、ホットプレート、電子秤……
→ そして白衣姿でメモを取る義妹・咲良の姿
咲良:「お兄ちゃん、ちょうどいいところに来た!
“賢者の石(=赤い寒天)”を生成するには、あと2つの触媒が必要なの!」
悠真:「それ、もう自由研究っていうか、神話の再現実験じゃねぇか……!」
◇
■ 義妹の“自由研究テーマ”:
『現代生活における初歩的錬金術の実用化』
→ レポート冒頭の文言:
『この研究は、“現代社会における魔術理論”を再構築し、
調味料と食品素材による錬金術的プロセスを検証するものである。』
→ 悠真:「どこの大学院論文だよこれ……」
◇
■ 実験1:混合液体による“反応再現”
→ 使用素材:ラムネ、酢、蜂蜜、着色ゼリー
→ 結果:泡が立つ→色が変わる→
咲良:「きた……“水銀の涙”完成!」
→ 悠真(メモを見る):「ラムネ酢ゼリーって書いてるじゃん……」
→ 飲んでみたら意外にいける
悠真:「これはこれで夏の新ドリンクじゃね?」
◇
■ 実験2:物質変換
→ 使用素材:粉ゼラチン、スポーツドリンク、青汁パウダー、食紅
→ 加熱して混ぜると……
咲良:「おお……“青の結晶体”が……」
→ 青っぽいゼリーが誕生
→ 味はひたすらに“まずい”
悠真:「これはダメだ……魔力が抜けそう……」
→ 咲良:「でも見た目は合格。“見た目100点・味0点”の奇跡だよ」
◇
■ 実験3:保存と記録
→ 義妹の自由研究ノートには挿絵、図表、日記風の冒険記録がずらり
→ 例:
•「第3実験日。ついに“甘味石”の生成に成功。兄が毒味した」
•「副反応により、部屋にアリ大量発生。要対策」
•「学会発表用スライド(仮)作成。プレゼン練習:相手=ぬいぐるみ」
悠真:「この熱量……たぶん誰よりも自由研究してるわ」
◇
■ 提出日、大学の教授に見せた結果……
教授:「えー……これは……」
→ 表紙には金色で書かれたタイトル:
『錬金術再現実験報告書 -賢者の石を探して-』
→ 教授(困惑しつつも読み始める)→気づけば2ページ、3ページと読み込む
→ 教授:「……面白いね。ある意味、現代風の創造性に満ちた自由研究だ」
→ まさかの高評価!
咲良:「やったーっ! “現代の賢者”に認められたっ!」
悠真:「たぶん、最初はドン引きしてたぞ……」
◇
■ 帰宅後、報告
咲良:「お兄ちゃん、今年の自由研究で学んだこと、あるよ」
悠真:「なに?」
咲良:「“好きなことを、真剣にふざける”って、最高だってこと!」
悠真:「……それはもう、“賢者の一言”だな」
→ 咲良、にこっと笑いながら
咲良:「うん、保存っと。“兄の名言:黄金編その1”ね!」
(つづく)
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