第64話『義妹、進路希望調査票を“RPGの職業診断”に書き換える』
三学期直前。
教室には、一枚の紙が配られた。
白波先生:「はい、これが“進路希望調査票”ね。第三希望まで書いてきてくださーい」
→ 一斉にざわめく教室
→ 大学名・専門学校・就職先……
→ 義妹・咲良は、配られた紙をじっと見つめ、
――静かにこう呟いた。
咲良:「……これは、**人生の“職業診断クエスト”だね……!」
悠真(隣のクラスで受け取った後にすぐLINE):「やっぱりお前、何かやらかすつもりだろ」
◇
■ 義妹が提出した“進路希望”の実際の記載
⸻
【第一希望】
職業名:大賢者
進路:空に浮かぶ図書館(幻の学舎)
備考:全知の書を探し、兄を導く者となる。
【第二希望】
職業名:機械仕掛けの探偵
進路:未来都市シンカトウ高等探偵学院
備考:未解決事件をすべて兄と解く。
【第三希望】
職業名:吟遊詩人(兄専属)
進路:旅する先にて、歌と語りで世界を繋ぐ
備考:主にお兄ちゃんに語る予定。
⸻
白波先生:「……あの、篠原さん。これは……ネタじゃなくて“本気”なんですか?」
咲良:「先生、“自分が本当にやりたいこと”を書くって言いましたよね?」
→ 先生、少し口を開いて言葉を詰まらせる
◇
■ 職員室にて、担任と副担任の会話
白波先生:「咲良さんって、ふざけてるように見えて……きっと“自分の中の物語”を生きてるんですよね」
副担任:「うん。だからこそ、あの子の“本気”は、ふざけたふりして伝えてるんだと思う」
→ 校長:「“遊び心がある者は、どこへ行っても生きていける”……昔の友が言っていた」
→ なぜか校長まで感化されはじめる
◇
■ 家にて
悠真:「本当にこれ出したのか……?」
咲良:「うん。“進路希望”って、未来に自分で名前をつけることだと思ったから」
→ 少しだけ、照れたように
咲良:「それにさ――“お兄ちゃんと一緒”が、どのルートでも共通項なんだよ」
悠真:「……お前、それ俺にプレッシャーかけてない?」
咲良:「ちがうよ。“一緒に歩ける場所がある”って思えるのが、私の未来なの」
→ 兄、黙って咲良の頭をポンと撫でる
→ 咲良、ちょっとだけ赤くなってから
「――じゃあ次回、『義妹、“受験本番”に挑む』、でね!」
(つづく)
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