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第64話『義妹、進路希望調査票を“RPGの職業診断”に書き換える』

 


三学期直前。

教室には、一枚の紙が配られた。


白波先生:「はい、これが“進路希望調査票”ね。第三希望まで書いてきてくださーい」


→ 一斉にざわめく教室

→ 大学名・専門学校・就職先……


→ 義妹・咲良は、配られた紙をじっと見つめ、

 ――静かにこう呟いた。


 


咲良:「……これは、**人生の“職業診断クエスト”だね……!」


悠真(隣のクラスで受け取った後にすぐLINE):「やっぱりお前、何かやらかすつもりだろ」


 



 


■ 義妹が提出した“進路希望”の実際の記載



【第一希望】

職業名:大賢者

進路:空に浮かぶ図書館(幻の学舎)

備考:全知の書を探し、兄を導く者となる。


【第二希望】

職業名:機械仕掛けの探偵

進路:未来都市シンカトウ高等探偵学院

備考:未解決事件をすべて兄と解く。


【第三希望】

職業名:吟遊詩人(兄専属)

進路:旅する先にて、歌と語りで世界を繋ぐ

備考:主にお兄ちゃんに語る予定。



白波先生:「……あの、篠原さん。これは……ネタじゃなくて“本気”なんですか?」


咲良:「先生、“自分が本当にやりたいこと”を書くって言いましたよね?」


→ 先生、少し口を開いて言葉を詰まらせる


 



 


■ 職員室にて、担任と副担任の会話


白波先生:「咲良さんって、ふざけてるように見えて……きっと“自分の中の物語”を生きてるんですよね」

副担任:「うん。だからこそ、あの子の“本気”は、ふざけたふりして伝えてるんだと思う」


→ 校長:「“遊び心がある者は、どこへ行っても生きていける”……昔の友が言っていた」


→ なぜか校長まで感化されはじめる


 



 


■ 家にて


悠真:「本当にこれ出したのか……?」

咲良:「うん。“進路希望”って、未来に自分で名前をつけることだと思ったから」


→ 少しだけ、照れたように


咲良:「それにさ――“お兄ちゃんと一緒”が、どのルートでも共通項なんだよ」


悠真:「……お前、それ俺にプレッシャーかけてない?」


咲良:「ちがうよ。“一緒に歩ける場所がある”って思えるのが、私の未来なの」


→ 兄、黙って咲良の頭をポンと撫でる


→ 咲良、ちょっとだけ赤くなってから


「――じゃあ次回、『義妹、“受験本番”に挑む』、でね!」


 


(つづく)



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