第41話『義妹、終業式を“冬の封印儀式”に変える』
年の瀬。
教室には、どこか静かな空気が流れていた。
今日で二学期は終わり。
通知表が配られ、大掃除をして、最後に校長先生の話を聞いて――
……という、至って普通のはずのこの日。
しかし。
そんな“普通”が、うちの義妹に通じるわけがなかった。
咲良:「お兄ちゃん、ついに来たね。“冬の封印儀式・最終章”!」
俺:「その呼び方、ほんとにやめて。成績が悪いと“闇堕ち”する未来しか見えない」
「違うよ、今日は“全生徒の魔力(努力)を封じ込める儀式”なんだよ!
通知表は、“魔力認定証”だよ!」
「通知表の現実逃避感がすごすぎる……!」
◇
【咲良式・終業式設定】
◎ 通知表 → 魔力ステータス報告書(ステ振り可能)
◎ 大掃除 → 封印前の浄化儀式(教室=“魔法陣”)
◎ 校長講話 → 長老の“記憶の伝承”タイム(※実際に長い)
◎ 下校 → “一時帰還の門”から“ホームダンジョン”へ戻る
◇
掃除時間、咲良は教室の真ん中にチョークで魔法陣(風っぽいぐるぐる)を描き、
「ここから“呪いを払う魔法掃除機”を動かします!」と高らかに宣言。
→ 結果:美羽と小田がなぜか真剣に雑巾がけ競争を始める
→ 速水レイが「ここが魔力の汚染地帯か……」と理科室で空気清浄機を起動
→ 先生:「あのさぁ……年々、終業式の意味がズレてる気がするんだが……」
◇
通知表配布。
咲良が配られたそれを開き、一言。
「……これは、“次なる冒険へのパラメータ調整”ってことか……」
→ 美羽「咲良ちゃん、理科と図工めっちゃ高ステだね」
→ レイ「国語が“沈黙の呪い”受けてないか?」
→ 咲良:「ふふっ、でも来年は“詠唱魔法”強化するから……!」
俺:「もうなんでもRPGで考えるのやめなさい」
◇
そして帰り道。
ランドセルの中には、通知表と、ぎっしり書き込まれた“冒険記録ノート”。
咲良:「こうして二学期の封印は完了。
だけど――新たな章、“冬休み編”が始まるんだよね?」
「……だろうな。どうせ年越しもサバイバル化するんだろ?」
「当然!“新年の封印解除儀式”に向けて、修練の時が来る!!」
「それ、おせち食って初詣するだけだよね!?」
こうして、義妹による二学期全範囲サバイバル化は、
最後まで元気と混乱を届けながら――無事終了(?)を迎えた。
(つづく)
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