妙な音の正体
前回、妙な音がしていたという雑話を書いたけど、今回はその続きというか、関連した話だ。
知り合いの霊能力者に浄霊してもらってから、音はピタリと止まったけど、そもそもで私に何が憑いていたのかというのを彼女に聞いた。
それによると、怪異のなりかけといった、いわゆる弱い霊が憑いていたとのことだった。
ただ、その数が多く、合わさって一つの怪異みたいになりかけていたそうだ。
一応、何だか白いもやのような感じといったイメージを彼女が説明してくれたけど、私にはどんなものか想像できなかった。
とりあえず、そういった怪異が憑いていたから、部屋にいる時など、私の周辺で小動物が走り回るような音や、ラップ音が鳴っていたようだ。
でも、何でそんなものが私に憑いたのだろうかと思ったら、この雑話を書き始めたことが原因とのことだった。
最初に書いた通り、ここには記事として載せるまでもないといった、いわゆる没ネタを載せている。
それは記事として未完成なもので、だから雑話としている形だ。
そうしたことが、彼女いわく弱い霊を引き寄せるきっかけになっているそうだ。
少し話が変わるけど、怪談が怪異を引き寄せるという話は、ご存じだろうか。
怪談を話したり、読んだりした時に怪異が引き寄せられ、何か不思議なことが起こるというものだ。
具体的な話もあるので、二つほど紹介しよう。
一つ目は、男女四人が深夜にドライブをしていた時の話だ。
深夜ということもあり、いつの間にか怪談が始まり、四人は交代しながら、それぞれ話していった。
その時、トンネルに入り、運転していた男性はあることを思いつくと、後ろに車がいないことを確認してから車を止めた。
そして、ある話を他の三人に話した。
それは、このトンネルが心霊スポットで、こうして中で車を止めていると、突然天井を勢いよく叩かれることがあるという内容だ。
嘘の作り話だったものの、他の三人はそれを信じて、ここでそんな話をするなといった感じではしゃいだ。
その直後、彼の言う通り、天井を叩く音が聞こえた。それも一回ではなく、まるで豪雨の中にいるかのように何度も何度も大きな音が響いた。
女性の悲鳴や、早く車を出すように急かす声で車内はパニックになりつつ、すぐに車を走らせてトンネルを出た。
それから少ししてコンビニを見つけ、車を止めると四人は外に出た。
車の天井には、たくさんの真っ赤な手形が付いていた。
二つ目は、ネットで怪談や心霊系の映像を見ていた女子高生の話だ。
彼女は昔からそうした心霊系の話などが好きで、夢中になると、いつの間にか深夜になっていることも多かった。
その夜、彼女は掲示板サイトの書き込みで、人の形をした黒い影の噂を見つけ、それを読んでいた。
それは、一種の呪いのようなもので、ある話を読んだ後、あなたのところにも黒い影が現れるといった、そんな内容だった。
読んだ人に何かしらかの影響があるといった話は比較的有名で、彼女はまたかと思っていた。
掲示板には、実際に黒い影が現れたなんて書き込みもたくさんあったけど、ふざけて書いているだけだろうと思った。
ふと、彼女は喉が渇き、何か飲み物でも持ってこようと立ち上がった。
そして、振り返ると、なんとそこに真っ黒な人影が立っていたのだ。
彼女は悲鳴を上げつつ、すぐに部屋を飛び出した。
それから少しした後、恐る恐る部屋に入り、中を確認したけど、既に黒い影はいなくなっていた。
どちらも怪談に怪異が引き寄せられたかのような話だけど、こういった話は多く、オカルトライターの間でも話題に上がることがある。
例えば、以前紹介したオカルトライターの場合、心霊系のコラムを書いていると窓を揺らすような音がよく聞こえるといった話をしていた。
ホラー小説を書いている人も、時々似たような体験をすることがあるそうで、怪談を書くというのも、怪異を引き寄せるきっかけになるのかもしれない。
話を戻すけど、私は今まで心霊系のコラムなどを書いていても、妙な音が鳴るといったことはなかった。
ただ、これには理由があったようだ。
私は霊感がないこともあり、怪異に対しては信じたいけど信じられないといった、単純に言うと否定的な考えを割と持っているし、そのことをコラムに書くこともある。
調査する中で否定できるだけの情報を見つけたうえで、コラムは肯定的に書くということもある。
つまり、彼女いわく、そうした怪異に対する否定的な考えによって、あまり怪異を引き寄せないようになっているそうだ。
ただ、ここに載せている雑話は、いわゆる没ネタが中心で、いつもみたいに否定できるだけの情報を見つけていない話がほとんどだ。
だから、他の怪談同様、怪異を引き寄せるきっかけになってしまっているそうだ。
とはいえ、根本的に怪異を信じられないという性格なので、怪異のなりかけといった感じの弱い霊が集まってきたようだ。
でも、今後は何かが憑いても彼女が対処してくれるし、ついでにいうと先日彼女のことを雑話に書いたことでも対策になっているそうだ。
だから、引き続きこちらでは雑話を書き続けたいと思う。
そんな雑話でした。




