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陰謀論

 陰謀論なんて言葉を聞いたことがある人は多いと思う。

 何かが起こった時、真実とは異なる嘘の理由がでっち上げられたとか、そんな時に使われる否定的な言葉だ。

 ちょっとオカルトとは違う気もするけど、陰謀論はオカルトの一種だなんて話もあるので、今回は扱わせてもらう。


 正直な見解として、陰謀論=嘘といった感じで否定的に使うことを、私はあまり良しとしていない。

 例えば、あるテロ事件があり、一般的な意見として犯人はAとされているけど、実はBが犯人だったんじゃないか。

 こういったものが陰謀論と言われているけど、それが嘘だという証明をするのはなかなか難しい。

 数多くの証拠が見つかり、犯人はAで確定したなんて記事を見ても、実際の証拠を見たことがないので、信用できない。

 かなり性格が悪いと言われそうだけど、そう思ってしまうのが私だ。


 でも、陰謀論とか嘘と言われていたものが、ある日突然、真実だったなんて知らされる時だって多い。

 だから、今の時点で陰謀論とか嘘とされているものが、いつか真実だと知らされる時があるんじゃないかなんていつも思っている。


 ここで、いつも通り怪異の話に戻そうと思う。

 これまでも何度か言っている通り、私は霊感がないので、怪異という存在を認識できない。

 だから、怪異が存在しているというのは、今の私にとって真実にできない、嘘の一つになってしまう。

 それでも、信じたいという気持ちはずっと持っている。

 陰謀論が数多くの人に知られ、時に話されるのは、こうした信じたいという気持ちを持たせる不思議な魅力があるのだろう。


 今回、こんな話をしているのは、知り合いの霊能力者について最近色々と書いたので、私なりの考えをまとめようと思ったからだ。

 繰り返しになるけど、私は霊感がないので、怪異を信じていない。

 つまり、今の私にとって、怪異が存在するというのは陰謀論や嘘といったものになってしまう。

 でも、信じたいという気持ちは持っている。


 霊能力者の彼女については、信じている。

 彼女には、私に認識できないものが認識できている。

 絶対にそうだと信じている。


 この二つの気持ちが矛盾していることは、ちゃんと自覚している。

 ただ、私の中では、こんな考えを持っている。

 今、私が嘘だと認識しているものを、彼女は真実だと認識している。

 そういった違いがあるのではないかと思っている。


 昔、天が動いているわけじゃなくて、地が動いているという話が嘘と言われていたそうだけど、今はそれが真実だ。

 地球が丸いだなんて、みんな嘘と言っていたそうだけど、それも真実だ。

 地球=世界の中で、日本が小さな島国だということを知った時、お偉いさんは嘘だと思ったらしい。でも、真実だった。


 反対に、真実と思っていたことが嘘だったという話もたくさんある。

 だから、真実と言われているものを信じることが、必ずしも正しいとは言い切れない。

 もしかしたら、天が動いていて、地球も平らで、日本は世界全体を覆うほどの大国なのかもしれない。

 さすがにそこまでは思わないけど、何が真実で何が嘘なのか、私は確証を得られないまま、日々を過ごしている。


 大昔から今に至るまで、多くの嘘が真実になり、多くの真実が嘘になっている。

 だから、今は嘘と言われているものが真実になったり、反対に真実と言われているものが嘘になったり、そんなことは今後もたくさんあると思う。

 まあ、今回何が言いたいかというと……。


 今、私は怪異を信じたいけど、信じられない。

 いつか、私にとっての怪異が嘘から真実になってくれたら、本当に嬉しい。

 それが今の私の気持ちだ。

 だから、今後もオカルトライターとして、怪異を追っていきたいと思う。


 そんな雑話でした。

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