その4
12月18日 曇り
ムラタさんが、前世でクラスメイトだった人を連れてきた。
クラスメイトの半分も名前覚えてない私だが、雨宮さんはなんとなく覚えている。髪の毛の長い、物静かな女の子だ。
ギルドマスターをしているらしい。
風紀委員だっけ? と聞いたら、学級長だった。
今のうちに覚えてる人を記しておく。
今村さん:友達
柳さん :ドジっ子
山城 :死ね
ぽっちゃりしたやつ:山城に金魚のフンしてたやつ
やばい、4人しか思い出せない。 あれから、もう20年近く経ってるもんなあ。
12月19日
みんな何してるんだろ? そもそも生きているのかな? 容姿も変わってるから、言われないとわからないなぁと言ったら、私の住所が付け足された連絡網を渡された。
わぁ……。
流石です、学級長!
ってか、何人か国王だの、物騒な肩書きの人がいるんだけど、気のせい?
今村さんとは連絡とりたいかも。神官見習いって彼女らしいなぁ。
ってか山城、盗賊って書いてあった。 ギルドマスターの権限で討伐依頼したい。
枠外に、×って書いてある人と、?と書いてある人がいたんだけど、
×が死亡
?が行方不明らしい。
柳さんは行方不明に分類されていて、なんとなく納得できた。 だって、類を見ないほどにドジっ子なのだ。
「コンプリートまで、あと8人!」
と学級長は意気込むが、よく見ると、担任の先生はイシュラン国王の愛人って書いてあるんだけど……
国王って佐藤君じゃないっすか。
先生ぇ……
12月23日
同窓会に行ってきた。
今は何やっているのと聞かれたから、ギルドマスターしてるっていった。
すごいと言われたけど、 言葉に窮した。
私がやっているのは、下っ端がやるような雑務だ。
スライムすら踏み潰すことのできないチキンなんだよ……。
12月24日
試しにギルドに登録してみた。
冒険者 レベル1
名前 ココ・メアリ
体力 800
腕力 30
魔力 300
知力 4800
運 55
スキル
本修理Lv9
アイテム鑑定Lv4
古代語読解Lv18
うん。
見事に頭でっかちだ。
どうして私、ギルドマスターなんてしてるんだろう…?
1月1日
初日の出!
……見ようと思っていたんだけど、睡魔にやられた。
1月12日
今、たまたま有名なSランク冒険者が複数所属しているパーティーが滞在していて、授業の一環で招かれた時に、学生の2人が誘われたらしくて大騒ぎになっていた。
彼らは、討伐に時間のかかるクエストや高難易度ダンジョンに挑むことが多いので、滅多にギルドを訪れることもない。
プラム様、見てみたかったなぁ……。
1月13日
8歳ぐらいの女の子が依頼にきた。 お母さんの誕生日プレゼントに花が欲しいらしい。
報酬は74ルピー
本当は自分で取りに行きたかったんだけど、
あぶないからだめと言われたらしくて、肩たたきとかしてお金を貯めてギルドに登録したらしい。
ほっこりしたので、自分がチャレンジしてみた。
笑顔で「お姉さん、ありがとう!」と、お礼を言われた。
これは74ルピーより価値があると思う。




