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追記:私の都合により再投稿です。
「私は婚約破棄がしたいです!」
「どうしたの?レイラ。」
俺は、世界一愛する婚約者から絶対に言われたくない言葉を言われた。
オマケに、可愛い顔で睨んでるつもりなのかジッとこっちを見ている。
そんなことを考えていると、さっきよりも大きな声でハッキリと言われる。
「私は本当にっ、婚約破棄がしたいんです!」
どうしてこうなったのか。そもそも俺は嫌われるようなことをした覚えはない。
なら何故だろう。
その原因を突き止めるべく、俺は初めて出会った時のことを思い返してみた。
◇◆◇
それは8歳の時...
俺は母に連れられて、第一王子お披露目パーティーという名の婚約者候補選抜パーティーに参加した。
そこは、俺に取って地獄だった。
親に連れられた令嬢たちは、このパーティーの真意を聞かされているのか俺にやたらと目線を送ってきた。
酷いと、親に頼んで俺に引っ付いてくる令嬢までいたほどだ。
「私、王子様を見たの初めて...」
「きれぇ...」
辺りからは当然のように令嬢たちのヒソヒソ声が聞こえてくる。
そんな令嬢たちに嫌気がさし、俺はどこか遠い場所を見つめていた。
すると、パーティー会場をこっそり逃げ出す令嬢の姿が目に入った。
俺は自分に話しかけにきた覚えがないその令嬢が気になり、母に「お手洗いに行く」と言ってパーティー会場を抜け出すと、その令嬢を追いかけた。
令嬢の後ろ姿を追いかけていくと、その令嬢のしゃがみ込む姿が目に入った。
そこは、母お気に入りのハルシャギクが咲く庭園だった。
俺は静かにその令嬢の隣に歩いて行くと、自分もしゃがみ込んだ。
「どうしたの?こんな所で。」
俺が声をかけると、その令嬢は驚いて勢いよくこちらを見つめてきた。
俺はそこで、初めてしっかりとその令嬢の姿を見る。
綺麗な長い赤髪にエメラルドクリーン色の瞳の、まるで天から舞い降りた妖精のような可愛い姿をしていた。
今思い返せば、一目惚れだったのだろう。
俺は見惚れて言葉が出なくなっていると、これまた可愛らしい声で返答された。
「お花を見てたの。」
その声を聞いて、俺は自分が天に昇ってしまいそうになるのを抑えながら、言葉を紡ぐ。
「パーティーの最中なのに?」
「だって、騒がしいし、つまらないんだもん。」
令嬢は親に言われているのか、俺に引っ付いてくるし、やたらと視線を送られるのに俺はつまらない一心で心を無にして過ごしていたので、目の前の令嬢が言ったその言葉の、つまらないという部分に激しく心の中で同意した。
「そういえば、名前、なんていうの?」
ハッとする俺を横目に、純粋な目で俺を覗き込んできた。
名前...名前か...。この令嬢に、カイン・ファン・アルグランドと言ってしまったら態度が変わってしまうんじゃないか?
そう思った俺は、カイン・フォン・アルグランドのカインの部分だけを伝えことにした。
「カイン。カインって呼んでね。君の名前は?」
「私はね、レイラっていうの。よろしくね!」
その令嬢、レイラは、天使のようなとびっきりの笑顔でそう言った。
その時の俺は、勢いよく天に昇りそうになる自分をなんとかして連れ戻し、心の中で可愛いのオンパレードを繰り広げた。
可愛い、、あの笑顔を自分だけのものにしたい、、自分だけにしか見せないでほしい。
心の中で、その結論になってしまった俺は、レイラに対し、本音が漏れてしまっていた。
「ねぇ、レイラ。僕と結婚しない?」
気づいた時には既に遅し、俺はそうレイラに言ってしまった。やってしまった...と思ったその直後、レイラからあんなことを言われた。
「え?いいよ!」
俺は一瞬、幻聴が聞こえたかと思う。
そして自分の頬を引っ張り、現実かを確かめると、もう一度レイラに聞き返した。
「い、今なんて?」
レイラはちょっと呆れたようにもう一度言った。
「だから、いいよって言ってるの!」
その言葉を聞いて、浮かれた俺はパーティーが終わると母と父にレイラのことを伝え家名を特定すると、その家、アグリス公爵家に婚約を申し込んだ。
◇◆◇
当時8歳であったのが救いか、俺とレイラの婚約の話はトントン拍子に進み、今に至る。
思い返してみても、婚約破棄がしたいと言われるようなことはした覚えはない。
なら、その理由はなんなのか。
俺はその理由を突き止めるために、レイラに聞く。
「婚約破棄をしたい理由は?」
こんにちは、雪華97です。
今回の作品は、私の作家仲間の友人、心瀬みみちゃんとの合作になります!
合作...と言われても、分かりにくい...。そうですよね。
では、説明をしましょう!
この作品は、私とみみちゃんで一つの物語をそれぞれ別視点で書いているのです。
みみちゃんは、「婚約破棄をしたいレイラ」を。「婚約破棄をしたくないカイン」を私が。
みみちゃんの方の作品は、活動報告の方で紹介をしています。
二人で話し合って作っている作品なので、是非、みみちゃんの方の作品も読んでみてください。
投稿に関しましては、ものすごく間が空いてしまうと思います。
2人で話し合いながら書いているので、一話書くのにものすごく時間がかかるためです。
ですので、読者の皆様には首を長くして待つことになると思いますが、気長に待っていただけると幸いです。
ちなみに、こんな感じの合作は、この作品以外にも書いていく予定です。
かなり面白いネタを用意しているので、楽しみにしていただけると嬉しいです。
◇◆◇ 豆知識
第一王子お披露目パーティーという名の婚約者候補選抜パーティー、最初は6歳だったんです...。
ですが、8歳でもヤバいですが、カインが6歳児にしてはヤバすぎる!と、なってしまい...、6歳から8歳に変更となりました。
そして...私はこのカインを書く時に、これでもクリーンにした方なんです...。
◇◆◇ 作者の補助役、羊
作者は、この作品を書いているとき、直ぐにカインが書けてしまうのが怖い...と常々、嘆いておりました。
◇◆◇ 最後に
さて、このあとがきも果てしなく長くなってしまっていますね。今回はここらでさようならとしましょう。
では、またいつになるか分からない次話でお会いしましょう。
最後に、この作品を見つけてくださりありがとうございます。




