10話目!
おっさんは道を歩む。その後ろをスライムが跳ねて追いかける。
通り道には巨大な湖がある。
都会よりも大きいと言われる湖は有名らしく、街に来る前には旅人から話に聞いていたおっさんは見に行くことにしていたようだ。
おっさんは湖のある方向へと進んでいく。スライムも転がってついていく。
おっさん達が歩いていると地響きを感じるようになる。
地響きは次第に大きくなりおっさんは何もないところから大剣を取り出し構える。
その大剣はいつもの大剣とは少し違った。
僅かに青く輝いていたが、おっさんは気が知っていたのか気が付いてないのか反応は示さない。
地響きの発生源がさらに近づきその全貌を見せる。
二足歩行で全身が岩でできている木よりも大きな、ロックゴーレムと呼ばれるモンスターである。
スライムと同様核が体内に在り核が生命元となってるモンスターだ。
しかしスライムとは違い見かけ次第報告または討伐しなくてはならないモンスターである。
おっさんは大剣をロックゴーレムに向けるが岩でできたロックゴーレムに対して大剣は相性が悪い。
できればハンマーなどの打撃武器の方が討伐しやすいが打撃武器を持ってないのか持ち帰る様子はない。
そしておっさんはロックゴーレムに向かって駆け出す。スライムは後を追わない。
おっさんが剣を勢いよく振り下ろすと、ロックゴーレムの腕が切り落とされる。
腕、足、頭を切り落とすとおっさんは胴体部分を踏み砕く。
おっさんに打撃武器は必要ないようだ