仰ぎ見る赤の背へ
それは感謝。それは憧憬。それは、敬意。振り返る時に、こんなに想っていたのだと自分自身を勇気づけるためだけの世界。なんの力にもなれはしない、ただの我儘。臆病だから名乗ることもできずに綴るだけ。声に出さず、卑怯にも逃げ道を残して。赤を心に焼き付けながら。
追っても追っても、届かない背中。
けれど、焼きついて離れない。
──そんな“はじまり”の詩。
決して辿り着けない。
けれど救われた、あの人へ向けて。
心が折れた時、その存在がそっと寄り添ってくれた。
好きでも、愛でも、焦がれるでもない。
ただ、ひたすらに──感謝。憧憬。そして、敬意。
あの人を象徴する“赤”を、心に焼き付けて。
音にならない声を、私は言葉に変える。
誰の心にも在る、ヒーロー。
私にとっての、赤いヒーロー。
そんな想いを紡いだ、ささやかな詩の世界。
まるで魔法をかけるように、声を響かせるあなた。
それに準えて、私は言葉の魔法を贈り続ける。
心が震えたことに、理由なんてない。
立ち上がれたことに、頑張ろうと、それしかない。
隣にいてくれるような安心感。声に救われて今がある。
あなたの世界。身体で語られる詩。
そのリズムに、私の心は踊らされた。
あなたが、あなたらしく輝く姿を見続けられるこの時に、最大限の感謝を。
赤いヒーローに心からの敬意を。
Fin




