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赤翼物語  作者: ヤタガラス
9/42

実力者

MHW:I買ってやってたりゲームのイベントせいで遅れました()

『ハッ!不意打ちかい!』

降り下げたサーベルを腕で払い殴り返されたが蹴りで打ち返した。

「使える手段を最大限に活用する、親父の教えだよ」

『越えるべき対象からの教えかい』

「悪いことでもあるのか?凡人は努力と練習しか無いんでね」

蹴りの反動で後ろに下がり頭部ガトリング砲で牽制しながら距離を取るがシャルルが体勢を立て直させまいと距離を積めてくる。

『残弾無し、ライフルでの応戦を_』

「たしかに射撃戦ならこっちに分があるけど_ッ!」

『お喋りしてる暇はないぞ!』

サーベルを構え直進し斬りかかって来たがサーベルで受け止めたが蹴り飛ばされた。

「うがッ!」

『どうした、さっきまでの威勢はどうした!』

慣性は慣れても衝撃はやっぱりキツい。飛ばされている中でも姿勢を立て直して機体を着地させた。

『直進してます!』

「無理そうだよ、くそったれ!」

サーベルで構えたが持っている腕を切り飛ばされガトリング砲で頭部メインカメラを潰された。

『サブモニタに切り替えます!』

「居ない!?」

サブモニタは機体胴体にある観測用のカメラで普段は非常用の物で戦闘に耐えられるものではない。画面も小さくコックピット内全体に表示かされない。

『何処を見てるんだ?』

足にサーベルで貫かれ動きを止められサーベルを抜かせるため機体を動かしたがもう一本のサーベルでコックピットの開閉口を切り裂け内部が出てしまった。

「まず_!」

『終わりだぁ!』

シャルルのデルタの拳が此方のコックピットを貫き此方の意識が吹き飛んだ。


「だ、大丈夫ですか?」

「…死んだかと思った…」

ホログラムポットから出て休憩をしている、汗を凄い掻いている。

「やっぱり口だけの奴だったんだな」

「ですが、リュウジさんは私との訓練で疲労してました。万全なコンディションならまだやれたはずです」

「いいよ、俺の腕が悪かっただけだよ」

「ここで思い上がろうなど考えるなよ」

「そっちが勘違いしないならしないだろうよ」

「まだやる気か?」

「こっちは疲れてんだ、やる気なんて起きねぇよ」

「二度と戯れ言を言えない体にしてやろうか?」

「おおっと!言い争いはそこまでだ!」

シャルルとの殴りあいになりかけた所にアレク軍曹が止めに入ってきた。白兵戦なら自信があったが疲れているから止めてくれて助かった。

「軍曹、止めないでください」

「いや~無理だね、ここでの生徒の不祥事は止めろってお偉いさんに言われてるもんでね。文句があるならうちのお偉いさんに言ってくれ」

軍で運用されているこの施設なら軍人であるアレクさんが止めるのは理にかなっている。

「分かりましたよ」

「物分かりのいい生徒で助かるよ」

「合同試験で決着をつけてやる」

「前言撤回、懲りてねぇやこりゃ」

「もうついてると思うんだけどな」

「馬鹿な喧嘩はやめとけよ、殺したらいくらおまえの身分でも洒落にならんぞ」

「何俺が死ぬ前提なんですか…」

「銃撃戦ならまだしも白兵戦の成績は低かったろ、以前俺に嘆いてたじゃねぇか」

「え、リュウジさんの実力で低い…?」

「上位陣に比べればね」

俺の機体操縦の総合成績は高い分類に入るけど近接に限って言えば中の上程度しかない。

「そう言えばシャルルは?」

静かだと思ったら部屋に居ないしどこ行ったんだ。周りを見渡しながら聞いた。

「同僚が連行した、面倒事は起こしたくないからな」

「いつの間に…」

ふと時間が気になったので携帯で確認したがもうすぐクオンの修理が終わる時間だ。

「もうこんな時間が」

「何か用事でもあるのか?」

「ガレリアに頼み事があってね、その時間になったんだ。ニコルすまな―」

「帰って来ていきなりだったし、今日の相手ありがとう。ごめんね、朝早くて」

「え、あっあぁ、途中で乱入入ったけど大丈夫だよな?アイツが何かやったらすぐ言えよ?」

シャルルの性格ならニコルにちょっかい出さないと思うが念のために警告した。まぁニコルの性格と技能だったらやらないと思うが。

「大丈夫だと思うよ?」

「まぁ何かあったら軍が動くから大丈夫だ、軍の施設が多いこの星なら俺らが出られる」

国連によってこの星の開拓が行われているが敵対生物や原生生物の相手をするため各国の軍隊が在住しており基地や拠点、訓練施設等が配置されておりそれらの施設は基本軍が管轄している。政府は基本的に介入は不可能でこれは不測な事態に迅速に対応するため別れているらしい。

「すいません、余計な手間をかけて」

「俺はああ言う貴族気質な奴が嫌いだからな、それに俺は大人だ、子供の手本にならないとな」

「それじゃ失礼します」

「ありがとうごさいます!また頼めたらお願いします!」

「余裕ができたらまたな」

訓練施設から退出して乗ってきたバイクでガレリアの寮まで飛ばした。


「治ったか?」

「入ってきて一声がそれかい、後はAIを戻すだけだよ」

「軽いメンテの痕跡があったけどもしかして昔から使ってたりするの?」

「クオンは俺が小さいときから面倒を見てくれた大事な…家族だよ」

親父はあんまり家にいなかったし兄達は皆が一人立ちしていった。母も医者の為家に居なく一人の事が多かった、親父も一人の事を知っていた為当時最新機のクオンを家事と世話用として買い与えられた。

「大事にしろよ」

「ありがとな、今度つれてくるからな」

「頼むぞ、この星じゃドラゴン少ないからな」

「持ってきたよー、やっぱ重いね家事アンドロイド」

「それに旧式だからな、最新モデルに比べたらかなり重いしトロイからな」

ガレリアが机の上に置いてあったタブレットを見せてきた、なんだなんだ?パラメータ?%もあるな。

「全体のパーツを見直し改良型に変更できる所は全部した結果バッテリーの持ちが三倍になり運動性能が25%も上昇した」

「前の最大稼働が8時間だから凄いな」

「交換前は5時間だったぞ、それ」

「えって、おも!」

ガレリアがクオンに積んでいた有機バッテリーを渡してきた。俺が乗ってるバイクも電気で動くから有機バッテリーの外見を知っているがこんなに黒く無かったぞ。

「有機バッテリーは大容量でメンテが簡単だがメンテを怠るとそうなる、リチウムよりは長く持つがほっとけば接続部がショートして処理装置(プロセッサー)に影響が出るところだったぞ」

「けどそうなるのって連続使用の時だけだよね」

「まぁリュウジの事だ、遠征中ずっとつけっぱだったんだろ」

「いや、クオンは自分で再起動できるし出る前にこまめに電源落とすように言ったからそれはないよ」

クオンのAIは古いが長い間一緒に過ごしていたのか分からないが自分から自信の再起動が出来る、基本人が管理するためAIに再起動の権限が無いはずだが。

「マジか、まぁ俺の専門はハードウェアだし凄いのかは分からんがな」

「今度教えよっか?」

「別に整備するのに困るほど分からないが訳じゃないよ」

「それよりAIボックス入れるよ」

「あぁ…最初時のアンドロイドのAIはそれだったな」

クオンの頭部の裏側のアタッチメントを開きAIボックスを入れ起動させた。

「聞こえるか?」

『聴こえます、体がいつもよりスムーズに動きますね』

「外見に差ほど変化は無いが全身を整備したからな、それで悪くなってたらなんの為の修理なんだって事だ」

『ありがとごさいました、ガレリアさん』

「いいんだよ、礼ならリュウジに言いな。それと訓練は明日からだっけ?」

「明日だね。なぁに、最初はホログラムポットでの訓練だよ」

「頑張れよ」

その日はクオンをバイクに乗せ自分の寮へ戻っていった。


ホログラムポットの中身はVRとは違い痛覚等の刺激のある物は伝達されないが疲れやダルさ、意識の消失等は起こる。

ARの操縦は脳波接続を行わないマニュアル操作と脳波接続を使用する思想操作がある。作中時代だとマニュアル操作は手足の操作で精一杯な程に複雑化している

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