落ちる船
今回は早かったんじゃないかな
それからして自宅に帰り用事を済ませ就寝した。
「えー、今回呼んだのは特別訓練の為に呼んだ。これは危険な訓練の為自信の命が惜しいものは辞退しても構わない、辞退した際の減点もない」
今日は教官に呼ばれ以前ホログラムポットを使った施設に集まっている。何やら重い空気だが何があるんだ。
「後からでも辞退は受け付けるからな、では本題に移る。今朝、本惑星に物資を輸送していた軍属の輸送艦が何者かによって撃墜された。不幸な事に惑星探査にでた駐留艦隊との連絡も途絶え事故の調査が行えない事になってしまっている。そこで、本星防衛司令は君たちパイロット訓練生を調査に使うと提案が出た」
ここに残っている駐留部隊の技量はそこまで宛にならないらしい、まぁ監視位だったろ低くてもどうにかなるのかも知れないがこれだとなぁ。
「当然この星はまだまだ開拓途中だ、まだ確認されていない原生生物も存在するかもしれない。以前の騒動の時のようなアンノウンもいるかもしれない、今回のはかなり危険だ」
「なぁエドガー、なんでこんなに深刻な感じなんだ?」
「輸送していた物資の中にこの星で生成出来ないエネルギー源の元が含まれているからだよ、手元の端末に載ってるだろ」
マジだ載ってた、思った以上に事は深刻らしい。
「まぁまだエネルギーの貯蓄があるからいいが次の輸送までは持たないだろうな」
「確か航宙艦の動力は半永久機関だよな?それらで賄うって」
「無理ですね、各都市のエネルギー供給ならまだしも生産プラントの分まで回りません。そもそも仮動力になる航宙艦は探査にてて戻って来ないじゃないですか」
第6訓練団のガレットが答えた。
あーそうだった艦隊は探査に出て戻ってこれなければ通信もできなくなってたんだ。
「ゴホン、墜落した輸送艦の墜落地点はここから遠く別の大陸に落ちたと考えられる」
「教官、何故考えられるなのでしょうか?」
「うむ、今回もそうだが輸送艦には軍の戦闘艦艇が護衛についていたがそれごと撃墜されてしまったらしく正確な情報が入っていない。今回は軌道エレベーターの従業員がたまたま事の事態を発見したものでな、太陽風の影響で軌道エレベーターからの広域スキャンも出来ず位置が分かっていない」
EMPみたいなものか。
「墜落したとされる大陸は開発されていないため航宙艦や航空機の着陸が困難である、そこで今回はVL-16による現地に長時間滞空することが決まった」
VL-16はリベントが大戦前に開発した大型輸送艇で巨大な主翼を持っている事からアルバトロスと呼ばれている。元々リベントが保有する莫大な国土を補給無しで横断するために開発が進められたが徐々に軍の要求か積み重なり600tに達する積載量、対空ミサイルをものともしない装甲を持った空飛ぶ強襲揚陸艇と化した。
乗員の乗り降りはどうするんだ。
「また着陸可能な場所があれば着陸はするがない場合はドロップシップから君達を降下させる。また墜落した輸送艦から出来る限りの物資を回収が目的になっている、詳しい作戦はまた参加するものに伝える、現地では何が起こるか分からんからな」
「「了解」」
「えーと、俺の部隊は…アインにエドガーか」
「お前らはいつも一緒に行動しているからな、無理して別の奴と組ませれば調子も狂うだろ。訓練ならまだしも今回は危ないからな」
「そりゃそうですね、変えなくて助かります」
今は墜落現場まで数キロの位置に飛んでいるアルバトロスの格納庫の中にいる。
「今回の任務に参加する人はどれぐらい何ですかね?」
「思った以上に参加者が多くてな、30名程集まった」
トップパイロットとして訓練しているパイロットは通常パイロット全体の2~3割ほど、数にして120名程だから3割ほど参加したのか。
「パイロット全員呼んだわけでは無いから数は少ないから来ないと思ったのだがな」
全員呼んでいなかったらしい、まぁ急な要請だったししょうがない所もあるか。
「後からの報告で分かったが墜落現場周辺にアンノウンの反応が検出されたらしい、何かがあったらする言ってくれ」
「了解、頼りにします」
「リュウジ―!ドロップシップの用意が出来たぞ!」
「分かった!それでは」
「無事でいろよ」
「装備は何にしたんだ?」
「グラップルとパルスソナー、お前らはなんだ?」
「同じくグラップルとソナー」
「パワーアシストに強化スラスターよ」
今回の任務でトップパイロットと同じく装備をすることが許可された、教官曰く使えるように承認してもらうのに苦労したそうだ。装備高いらしいからなぁ…。
「ドロップシップの操縦ほ誰がやるんだ?」
「お前らもやれるだろ…しゃあない俺がやる」
「なんで操縦士まで用意してくれなかったんですかね」
「単純な数が足りなかったんだろ、他の所は居るようだし。前の機体が行ったし機体動かすぞ、俺の操縦は優しくないからなしっかり捕まってろ」
「いいね、到着まで楽しみますか」
「落とすんじゃねぇぞ?」
「調子の良い奴め、行くぞ!」
着艦係員の合図を元にドロップシップを格納庫から発進させた。
ドロップシップ:VM-6フライヤーの総称で四発機の汎用輸送機。ホバリング能力を備えており場所を選ばず着陸が可能で尚且ヘリより速く移動が可能、それでいて宇宙での運用も可能。作中のドロップシップは大戦中期に開発されたフライヤーを指す、フライヤー以前にも呼ばれた機体がいるがいずれも四発機である。




