1 絶対に
場面ごとに切っているので一話ごとの文字数にばらつきがありますがご了承ください。
【活動日誌】
〈1日目〉4月24日 晴れ 担当:石須愛菜
今日から藍上大学異世界研究所、活動開始でーす。 まあ研究所ってのは自称で実際はサークルだけどね。
バンド風にメンバー紹介からいこうと思う。
まず、この異世界研究所の創設者であり、リーダーの翔ちゃんこと海川翔悟!
お次は見た目はチャラ男、中身はそこそこの池ちゃんこと池内高広!
そして、私! 異世界研究所の紅一点、石須愛菜!
こんな感じでいいのかな? 池ちゃんと翔ちゃんとこのサークルを創設して、毎日研究日誌をつけようってことになったものの、何書いていいかわかんないよー。初日だったし今日は掃除しかしてないし。
一応、当番制で日誌を書くことになったけど、池ちゃんも翔ちゃんも飽きっぽいからなー。この日誌もいつまで続くやら。ここは私がしっかりしないと。
もうちょっとちゃんとした文体にするべきかな?
とりあえず初日だし、このサークルの目標を書いておこうと思う。 この前、三人で話しあった結果このような目標になった。
『異世界へ行く方法を見つける! あわよくば異世界に行く!』
異世界研究所って名乗るくらいだからね。人類未開の地を目指さなくては。宇宙ならロケット、未来ならタイムマシン、異世界は……なんだろ?
とにかく、私たちが異世界研究の第一人者になるんだ! ぶれいくするー(?)をするんだ! って翔ちゃんが言ってた。
とにかく今は、三人でまたいっしょにワイワイやれることが楽しみだよ。
絶対異世界を見つけようね。