最終章? 世界は確実に変化している。
目が覚めた。
「ここは、、、?」思わず出る一言。
ここはどこだ?
歩道。
真横の車道には自動車が行き交う。人々が心配そうな目をこちらに向ける。
状況確認。財布、バスの定期券、スマホ。
ーーーー私は、だれだ?
ポケットからスマホを取り出す。充電は27%
指紋認証のロックを開くと、実行中アプリのメモが目にとまる。
「わたしをわすれるな!!」
『わたしのなまえはあいだ!
うみかわしょうごがだいすきな。
わすれるな!
どのせかいにいっても、
なんかいてんせいしようと、
わたしはわたしだ!
もうにどとわすれるな!』
……なぜか、自然と涙が落ちた。
なぜだろう。
私は異世界から来たらしい。
どうやら私の名前は"あいだ"らしい。
相田かな、藍田かな?
この"うみかわしょうご"ってだれだろう?
有名人?
私のことが好きなのだろうか。
それとも、私が彼のことを好きなのだろうか。
スマホの回線がつながる。
ネットで"うみかわしょうご"で検索してみた。
「海川翔悟さんのツイッター/
『こちら異世界転生研究所』
新入生の入部者募集!…」
藍上大学というところにいるらしい。
この人なら何か知ってるかな?
通行人に聞いてみる。
「…今日は何日ですか?」
「えっ、えーっと、4月5日ですけど」
「…ありがとうございます」
あれ、私って普段どういう風に喋ってたっけ。
とりあえずそこに行ってみよう。
何かわかるかもしれない。
道中、交番で道を尋ねた。
「…あの、異世界から来たんですけど……」
おまわりさんは信じてくれなかった。可哀想な子を見る目で見られた。
なんだろう、この感覚。
孤独。
世界から、
「お前はここにいてはいけない」と言われているかのような、感覚。
気持ち悪い。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ーー世界は、確実に変化している。
ただし、その変化は、
限りなく微小だ。
こちら異世界転生研究所
〜異世界転生の現実の希望的観測〜
メインストーリー編 完
意味がわからなかったぞ?という方はぜひ読み返してみてください。
(私の文章力がなくて、伝わらなかったかもしれません。すいません。)
メインストーリー編はエピローグを残すのみとなりました。
しかし、物語はまだまだ続きます。