1-1 Play List
海民の朝は、薄く霧がかかっていた。
「おはよう。」
海民のバス停に三人の人影。
「ねえねえ、遠藤君。今日、どんな人が来るのかな?」
「さあ。」
「男子だったら、友達になれたりすんのかな。」
女子が一人と男子が二人。
「それは自分次第だ。」
三人は、新ノ(の)間高校に通う二年生だ。そこへもう一人。
「おはよう。今日、転入生が来るんだってね。」
「おはよう。そうだよ、翔。今その話をしてたんだ。」
三人は、一人に向かって次々に挨拶をした。
「ねえ、美奈。なんかまた髪跳ねてんぞ。」
会って早々、そいつはそんなことを指摘した。
「えっ、ホント!? ちゃんと…。」
そいつの名前は、新谷翔。二人がなかなか言えなかったことをタイミングよく言い放つ。そして、さっき髪が跳ねてると指摘された女子。その名は、菅原美奈。いつもこんな黄色いオーラを放っている。それから、さっきからめんどくさそうに質問を聞いてる人。そいつは、遠藤尚斗。この三人は、いつも仲良しだ。
「ところで、美奈。今李は?」
美奈は気付けよという表情で言った。
「今日は今李は日直だったでしょ?」
「あっ、そうだったっけ。」
「っていうか翔。そろそろあのゲーム返せよ。」
「おっ、そういえば。今月中には返すよ。」
「今月中って、長っ!」
「だってさー。もし今日明日返すって約束して返せなかったら、約束破ったことになるじゃん。」
翔に友達が多い理由は、ここにある。
「んじゃあ、せめて二週間で。」
「んー、三週間。」
「それって、ほぼ今月中と同じじゃん。」
実成は突っ込んだ。
「まあ、いいのいいの。」
「よくねぇーよ!」
「そのツッコミ、ワンダフル。」
「うるせぇー!」
「あんたがうるさいわー!!」
全員に総突っ込みされる実成だった。
ってな具合に始まるんだが、正直言って下手だろう? あとは省略していいだろう? 恥ずかしいんだけど…。やめていいよね? ね? ってことで―――
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