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りん、蝦夷地の変化を香港で感じる

砂糖は贅沢な貴重品でした

その消費が上がっているのは、順調に経済が伸びてきた証拠です

そこで、りんが気づいたことは?

りんが香港に来て、一年が経った

箱館・小樽での交易は順調に発展していた

一つには、日本国内の経済の発展

二つには、蝦夷地自体の発展が大きな原因だろう


しかし、予想外の効果もあった


ロシア・中国東北部に対する交易船が、箱館・小樽に立ち寄ることが多くなった

日本や蝦夷地との交易というより

中間地点で確実に補給ができるようになったからだ

当然、商品を積む量を増やす事ができる


ちらほら、北太平洋で漁をする捕鯨船も訪れるようになった

香港で信用状を取得すれば、安全・確実に補給できると知ったからだ


りんは、フィツジェラルド商会の事務をしながら思った

あまりに早い拡大は、問題を起こさないだろうか?

「問題の芽を、早く見つけるのも自分の役目だ。」

「私が帰った後でも、情報が流れる仕組みを作っておかないと。


ある数字が目に入った

蝦夷地の砂糖の購入量だった

徐々に、しかし明らかに増えていた

これも、交易が増え購買力が上がった証拠だろう


それをみながら、李が買ってきたお菓子を摘んだとき気が付いた

「蝦夷地で砂糖でも砂糖が作れれば。」


長崎で、甜菜の種を送ったことを思い出した

「砂糖の精製方法の本を見つけなきゃ。」

「滝川先生が読み解いて、徳内村の衆がなんとかしてくれる。」


蝦夷地が砂糖の消費地から、生産地へ変わる最初のきっかけだった


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