六話 頼れる親友
今日はあともう一話更新しようと思いますので読んでみてください。
その頃、京介はと言うと・・・・・・
「くっ、オラァ!」
スカッ
相手のブラックフェンリルがとんでもないスピードで自分の回りを動いているので、攻撃が全く当たっていなかった。
そしてその事にとても安心していた。
(俺が遊ばれている時間が長ければ長いほど 大地が助かる可能性が 上がる。ならば喜んで遊ばれてやろうじゃないか)
遊ばれているのを喜んではいるものの、何とか倒せないか ずーっと考えている。
(クソッ、やっぱりどんなことをしても簡単に突破されてしまう。これじゃ、完全に詰みじゃねえか)
攻撃しても攻撃しても全て避けられて、全力で当てようとしても全く当たらないことにどんどんどんどん追い詰められていく。
(あーあ、短い人生だったな・・・・・・
大地に助けられていた恩、返せたのかな?)
如月 京介 は中学校まで友達がいなかった。
中学校の時は、いつも陰口や、言葉で罵倒されていた、がたいが良かったので暴力をしてくるやつは、幸いなことにいなかったがもともと気の弱かった京介は、どんどん追い詰められていた。
それでも何とか中学校を卒業し、高校は、自分のことを知っているやつがいない遠くの高校を選らんだ。
だが、高校に入ったからと言っても急に積極的に動いたりは出来ない。
ちょっと頑張って友達作りをしようとしたが、結局失敗し、放課後の教室で一人とんでもなく落ち込んでいた。
そしたら
「そんな暗い顔してどうしたんだ?」
そう言って声を掛けてきてくれたのは大地であった。
だが、そのときの京介は最初誰か分からなくて名前を思い出そうと必死になっていた。
「あー、俺の名前は 新堂 大地 自己紹介したろ?
えーっと、如月 京介君?」
笑いながら、優しくそう言ってきたくれた。
「んで、何でそんな落ち込んでんだ?」
「え、えっと、そのー・・・・・」
まさか「はい、友達作りに失敗してとんでもなく落ち込んでいたところです!」と言えるわけないので戸惑っていると、
「あ、分かったぞ!」
とても納得したような顔で手をポンとして
「っ!?」
「告白してフラれたんだろ!」
どや顔でそう言ってきた。
その顔をみているとバカにされているようでどうも腹が立つ。
「ち、違う、と、友達作りにし、失敗しただけだ・・・・・・」
カミカミで、そうカミングアウトしたら、新堂 大地はとても不思議そうな顔をして、こんなことを言ってきた。
「それなら俺と友達・・・・ううん、親友になってくれよ!!!!」
その言葉を聞いた時の俺の顔はきっと間抜けであっただろう。
何故ならば俺なんかと友達になっても何の特も無いのだから、
「な、なんでですか?」
恐る恐るそう聞いてみると、
「うーん、仲良くなりたいって思ったから?」
笑いながら、そんな軽い感じで言ってきたその言葉に俺は泣いてしまった。
「お、おい何で泣いてんだ? どこか痛むのか? それとも友達になるのがそんな嫌だったか?」
ちょっと悲しげな声でそんなことを言ってきた大地に向かって俺は、大声で、
「友達に、親友になってくれたことが嬉しくて、そして仲良くなりたいって言って貰えたから、とても とても嬉しくて」
すると、大地は
「そんなことで、泣くなよぉー、良かったぁー、泣かれるほど友達になりたくないとか言われたら3日は寝こんてたわ!」
笑顔でそうつっこんできた。
その時の大地はとても頼りになって、最高の奴と親友になれたことをとても嬉しく思っていた。
その当時を思い出した、俺は
(だからこそ、俺はまだやられる訳にはいかねぇ、今、その時の恩を絶対に返す!!!!)
そしてそれから動きが見違えるほど速くなった京介であったが、最初と変わらず攻撃が全く当たらなかった。
時間をかけ、どんどん死闘をしていった京介であったが、フェンリルが、まるで「もう、飽きた」とでも言いそうな顔で俺をみてきて、今度こそ俺を、遊びにではなく、確実に俺を殺しに掛かってきた。
(大地、スマンな、先にあの世で待っとくぜ)
そう覚悟を決めた瞬間、
横からとんでもない風が起こり、ドゥーンと音がなった、
「キャウン!!」
子犬みたいな声を出して、ブラックフェンリルが吹っ飛んでいった。
その光景をみていた京介が、
「い、一体何が起こったんだ?」
そう思った途端、後ろにとんでもなく大きな気配を感じた。
そして後ろをみてみると巨大な真っ黒のドラゴンがいた。
そしてそのドラゴンがじっと俺をみていた。
その瞬間 あ、フェンリルよりも化け物なドラゴンに目を付けられた そう思い、心が折れかけた瞬間、
『京介、親友の俺が助けにきたぜ!』
京介の声で、ドラゴンがそう喋りかけてきた。
その瞬間、一体何が起こっているのかが全く理解出来ていなかったのだが、とても安心できて、そのドラゴンに向かって、
「待たせ過ぎだぜ、・・・・・・大地」
そう言って俺は気絶した。
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