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太陽が山奥に沈み切った頃。
すっかり肌寒くなり、ランタンに明かりを灯す、
正方形のテーブルに並べられていく食器。
皿にフォーク、サラダボウルにそれをよそうためのトング。鏡合わせになるように一切のズレなく配置されていく。それはちょうど二人分あった。
やがて示し合わせたかのように椅子に座り、互いに向かい合う。
一人はアイリス・リベルテ。
そして向かい合っている彼女は――まさに鏡があるかと錯覚してしまうくらいにそっくりだった。
顔も、容姿も、あるいは魂も。
どちらかが言いだしたわけでもなく、食事を前に手を重ねて首を垂れる。
この世界の創造主――大妖精ニーヴに祈りをささげているのだ。
アイリスが唇を開き、祝福を紡ぐ。
「天にまします我らがニーヴ様――」
そして向かい合う彼女がアイリスの言葉を繋ぐ。
彼女はこう言ったのだ。
「――以下省略」
さぁ食べよう食べようと言って、ちゃっちゃとフォークで獲物を突き刺した。




