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The Tír na nÓg 〜ティル・ナ・ノーグ〜  作者: 佐藤つかさ
第一章 起
17/222

2-6

 太陽が山奥に沈み切った頃。

 すっかり肌寒くなり、ランタンに明かりを灯す、

 

 正方形のテーブルに並べられていく食器。

 皿にフォーク、サラダボウルにそれをよそうためのトング。鏡合わせシンメトリになるように一切のズレなく配置されていく。それはちょうど二人分あった。

 やがて示し合わせたかのように椅子に座り、互いに向かい合う。

 

 一人はアイリス・リベルテ。

 そして向かい合っている彼女は――まさに鏡があるかと錯覚してしまうくらいにそっくりだった。

 顔も、容姿も、あるいは魂も。

  

 どちらかが言いだしたわけでもなく、食事を前に手を重ねて首を垂れる。

 この世界の創造主――大妖精ニーヴに祈りをささげているのだ。

 

 アイリスが唇を開き、祝福を紡ぐ。 

 

「天にまします我らがニーヴ様――」

 

 そして向かい合う彼女がアイリスの言葉を繋ぐ。

 彼女はこう言ったのだ。

 

 

「――以下省略」


 さぁ食べよう食べようと言って、ちゃっちゃとフォークで獲物を突き刺した。

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