ジジイとババアとネタバレ
「うぬ?」
お婆さんに可燃性ガスバズーカをぶっ放したお爺さんは突如動きを止めました。ツインテールの美少女が周りにいるわけではありませんし、女子高生アイドルのスカートが風でめくれたというわけでもありません。
「そこじゃあッ!」
その隙をお婆さんは見逃しません。
対戦車ミサイルを容赦なくぶっ放します。ちなみに駆けつけてきた警察官はついでとばかりにぶっ飛ばされています。
「甘いわクソババア!」
大根ロリスカリバーで対戦車ミサイルを一刀両断。やはりつくづくこいつらはエイリアンだと桃太郎は再認識します。
ロリスカリバーを下ろし、お爺さんはお婆さんに問いかけました。そこらへんで救急車で運ばれている警察官その他大勢の人間はまるっきり無視です。
「ババアよ、おかしいと思わぬか?」
お爺さんが珍しく真顔になります。
「この状況……理想郷すぎる。こんな都合の良いプロットを作者が作るはずがない」
メタ発言を慎むという常識はないようですお爺さん。いや、そもそも彼らは常識という物差しで測ることすらできない人間なのです。彼らの前では常識は破るためにある障子と同じようなものなのですから。
「このアラサー野郎はバッドエンド症候群にかかっておるはず……そして、桃太郎が姿を現しておらぬ。桃太郎めが一枚嚙んでいるとしたら……」
「ぐふふ……なるほどのう。桃太郎め、ワシらから美男子パラダイスを奪おうというわけじゃな」
お婆さんのセリフに脱力する桃太郎。
桃太郎にその気はありません。
「婆さんや、ここは一旦休戦じゃ。状況を見極めるとしようぞ」
こんにちは、星見です。
昼休みに投稿しています。執筆時間6分。
何というお手軽なのでしょう。『虚ろな境界』は何時間もかけているというのに、扱いの差があんまりだと桃太郎から苦情がこないことを祈ります。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……