ババアと勘違いとイケメンウェイター
「ご注文を伺いましょうか?」
イケメンウェイターは恭しく一礼すると、お婆さんに注文を促します。優雅なまでの身のこなしは流石としか言いようがありません。お婆さんの顔も火薬岩のように真っ赤になっています。
「うむ……そうじゃの。ワシは……」
メニューがずらりと並ぶリストを見渡します。ふぐのリゾット、トリカブトオムライス、毒テングダケのどて焼き、お爺さんの刺身。何か変な単語が並んでいるようですが、お婆さんには気になりませんでした。
「ゆっくりお決めになっていただいて構いませんよ」
優しくスマイル。
もちろん営業用です。さもなければ、誰がこんなババアにスマイルなどするかとイケメンウェイターは腹の底で思っています。すべてはこのエイリアンを地球上から排除するため!
「ううむ。よし、決めたぞ」
お婆さんは意を決して、注文します。
「ワシはお主が欲しい! 今すぐワシの嫁になれ!」
店内から悲鳴が上がりました。まずは厨房にいた美人女子大生から。
「うぬう! ワシの恋路を邪魔する輩と見た! 誅罰してくれるわ!」
お婆さんは気合一発、店の屋根をどこからか取り出したバズーカで吹き飛ばしました。もう既に店内はパニック状態です。
「イケメンよ。お前のすべてはワシのものじゃ。さあ、ワシと愛の逃避行をするのじゃ。待っておれ、今すぐ邪魔者を排除するけえの」
お婆さんは仁王立ちになります。ここで予期せぬ不毛なバトルが起こったのでした。
こんばんは、星見です。
執筆時間五分。適当の極みです。ストレス解消で書いているので(笑)
ストーリーがあらぬ方向へ行ってしまいました。明日が月曜日だから若干ブルーになっているからなのかもしれません。ああ、休日カモン。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……