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今更、愛を誓うのですか?  作者: 黒塔
最終章 対等な関係になるには
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トラヴィスが案内する教会へと到着してまもなく、ディーナたちは医療知識を持つ神父に治療を受けることになった。まず一番に…と声を掛けられて、ジュールはディーナのお腹にある傷を見てほしいと提案する。



その際、ジュールはディーナが抱いている赤子を受け取ろうとしたものの…ディーナは少し悩んだ後、その子をラジェイア公爵へと渡した。


酷く取り乱した後ということもあり、今はすっかり静かになっていたラジェイア公爵だったが、赤子を預けられるとは思っていなかったらしく突然のことに慌てた表情へと変わる。



「この子がまるであなたの側を離れたくないかのように泣いていたの。だからきっと、貴方があやしてあげるのがいいと思うわ」

「…っ、なんで…」

「はい、両手で優しく抱いてあげてね」



そう言って、強引にラジェイア公爵へと赤子を渡したディーナ。しかし、ジュールはこのままラジェイア公爵が逃げるんじゃないかと心配して、ディーナに小さく「大丈夫なのか?」と耳打ちする。



「あんなにも壊れ物を扱うかのように抱くんだもの。きっと、立ち上がることすらも躊躇するほどじゃないかしら?」

「…そんなこと」

「あなただって、最初はそうだったじゃない」



そうからかうようにしてジュールに告げるディーナ。その後、ディーナは治療を受けるために部屋を後にした。




ディーナのお腹にある傷に関しては医療知識がある神父ということもあり、すぐに体外から子供を取り出すために出来た傷だと気付いたようだった。貴族女性に見られる傷じゃないと驚いたようにしていくつもの質問を受ける中、丁寧に回答していくディーナ。


ただ、出産して間もないうちから安静にせずにあちこちと動き回ったことに関しては、厳しく叱りつけられることになった。






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