表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無音の令嬢  作者: お狐
2章 『無音』の令嬢
28/48

マヨネーズ無双……来たか!?

お詫びの連続投稿2話目です。

王様に、私の価値観と、世の中の価値観の擦り合わせを行うことを約束して、リュカ様と共に執務室を後にした。


でも……なんで、神様の知識と老師の教えが、世の中の常識たら大きく違ってしまっているんだろう?いや、でも初級や中級は見る限りでは同じように分けられていたから、全てが違うわけではないのかな?うーん。よくわかんない。諦めようっ!


それよりも、今はリュカ様の罰に関することよね!……あ!リュカ様のことを無視して、ずっと考え事してた!やばい!………と思ったけど、リュカ様も何か考えているみたい。ならいいわよね。


そんな事を、つらつら考えていると、あっという間にリュカ様の部屋に着いた。今日はここで、30枚の白金貨を集めるための作戦を考える予定なのだ。……もう、夜も遅いが、どうやらリュカ様には懸念事項があるそうで、早めに話を固めておきたいそうなのだ。



ふっと、リュカ様は顔を上げ、悲しそうな顔を私に向けた。先程まで、鋭利な刃物を思わせる顔をしていたのに、急に捨てられた子犬のようなものになって、とても可愛らしく思う。……あぁ、めっちゃ可愛い。美形が眩しい。



「あ、着いたね。ごめんね、ライラ。こんなことに付き合わせてしまって……。さぁ、入って。」



ふむ。私が慰めの言葉を絶対にかける(書けるとかけてるわ。そう!3つもかかっているのよ!)と思ったのか、間髪入れずに、入室を勧められた。どうしたものかしらね。



「あぁ、そっちにかけて。……もう、夜も遅いからね。軽い話し合いをしたら、解散するから、ちょっとだけ時間をもらうね?」


『ええ。勿論構いません。』


「じゃあ、まず最初に。これは、僕の都合で悪いのだけれど、変身魔法で姿を変えて、平民として商売で白金貨30枚を稼ぎたいと思っているんだ。」



へぇ。なるほど。王様の意味深な笑顔はこういうことだったのね。平民として、己の腕を頼りに金を稼いで見せろ!みたいな?



『分かりました。それで、具体的にはどのような策を?』


「そうだね。私は薬品調合が得意だから、毒消しやポーション、対魔物の毒爆弾や痺れ薬を売ろうと思っていたのだが……本当は、この国の名産となるような食べ物を作りたいと思っているんだ。恥ずかしい話なんだが、この国は他の国に比べて食事が美味しくない事で有名でね……。それこそ、ライラック商会直営のレストランじゃないと、美味しいと思えるようなものが食べれないんだよ。あ、勿論王城は別だよ?だから、彼の有名な老師なら、色々な食べ物を知っているんじゃないかと思ってね。ライラに聞いてみようと思ったんだ。」



へぇ。そうなのね。これはマヨネーズ無双が始まるんじゃないの!?……と言いたいところだけど、確認しておかなくちゃね。



『王城の料理人に話を聞いてみるのでは、いけないのでしょうか?』


「あぁ、王城の食事が美味しいのはね、素材が良いからなんだよ。他の国に行く機会のある父が食事が不味いと文句を言ったからね。……でも、技術があるわけじゃないから、騎士団に頼んで、ランクの高い魔物を狩ってきてもらうしか無いんだよ。」



あぁ、たしかに。ランクの高い魔物は、焼くだけで絶品だ。料理が面倒臭くなるのもわかるわ。



『それでは、他国から料理人を呼び出して食堂でも開いたら如何でしょうか?』


「あぁ、そうしたいのは山々なのだが、競争店舗がないからか、だんだんと手を抜く上に、スパイスを多く使いたがる隣国の料理人は我々の好みに合わせるのが大変なんだそうだ。……それこそ、そんな苦労をしたがる人間は、私の父に料理を出す、隣国王宮に仕える料理人しかいない。あと、他の店に行ったところで、自分の欲しい味が外食で得られないのも、料理人が他国から来たがらない理由の1つらしい。うちは海洋国家だからね。塩が豊富にある分スパイスを使わないんだよ。むしろ、我々にとっては、スパイスが高級品だ。」



なるほどね。お魚があって、魔獣の肉もあって、そんな焼いて塩振るだけで美味しいものが周りにあったら、料理なんて発達しないわよねぇ。



「あと、単純に、料理を面倒臭がる人も多い。お国柄と言うべきか、パンを買ってきて、肉か魚を焼く。そんな生活をしてる人ばかりだよ。」



え、まじで。そんなの絶対早死にするじゃん。塩が手に入るから、交換でスパイスだって手に入るだろうに、料理が発達しなかったのは、国民に面倒臭がり屋が多いせいか。………それって、食生活を変えるの無理じゃね?

え?普通、そんな発達の仕方ってあるの?地球の歴史を見ても、そんな偏った発達ある?いや、あるのかもしれないけど。



「うちの国の自慢は、肉や魚などの材料がとても安いことと、パンが美味しいことだよ。……まぁ、これが悪いことでもあるんだけどね……。」



うん。これは、マヨネーズ無双だな!きたわ。それしか思いつかない!



『では、私が魔法のソースをお教えしましょう。これを使えば、きっと、野菜を好きになるでしょう。そして、その美味しさを知って仕舞えば、もう、戻ることはできなくなるでしょう。』



さぁて、マヨネーズを使って意識改革だ!



ライラの住むエティエンヌ王国は、海産物と塩、あと何故か昔から住んでいる馬の魔物、ホースターの輸出が有名です。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ