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悪魔オヤジのムソウ  作者: 祇神 安紀
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行儀

触らぬ神に祟りなしと言う。

まだ団長と副団長(Sアンパン)は色々と言い合いをしている。

この問答に関しては、二人に任せることにし傍観(ぼうかん)することにしよう。

何か思った以上の口論に発展しそうな気がした。

と言うことは、この場から退避(たいひ)すべきである。


そう思っていると密かに手招きをする者がいた。

白パン(最年少騎士団員)ちゃんだ。

何事かと思い近くに寄って行くと

「二人がご迷惑をおかけして申し訳ございません。

 どうかご勘弁(かんべん)の程お願いいたします。

 実は折り入ってご相談が御座いまして。

 この様な事をお願いできる立場ではないのですが、

 王都に帰ることになった際は

 皆の護衛をお願いできませんでしょうか?」


あら・・・

受ける、受けないは別として、確かにこのような依頼を出せる立場ではない。

いくらしっかりしているとは言え、最年少の一般騎士からの依頼だ。

受諾したとしても、正式な依頼とは言えないので意味がない。

困った顔をしていると、それを察してか

「私から団長に話をして、必ずや許可を取り付けますので

 どうかお願い致します。」


白パンちゃんからの依頼なので引き受けても良いのだが・・可愛いし。

幼い子が礼儀正しく頼んでいるのだから、無下にもできない。

「う~ん・・・団長から正式な依頼が俺にきて

 それから考える、それで良いかな?」


出来れば依頼が来ても引き受けたくはない。

彼女たちが皆ここを去れば一人に戻れるのだ。

ここにいる騎士団員の中に男が1人でもいれば良いのだが

この訓練場で女性ばかりの長滞在は、俺も気分的に疲れたし

王都まで護衛を引き受けると、もっと疲れる事になりそうで

乗り気はしない・・・が

白パンちゃんを見るとつい考え込んでしまう・・・

御行儀(おぎょうぎ)が良くて愛らしい、何と言っても礼儀を(わきま)えている。

本来の侯爵令嬢とはこの様でなければならないのではなかろうか。

Sアンパンと立場が入れ替わればいいのに。


「分かりました。では団長からの依頼があった場合は

 是非、お願いいたします。」

早々にこの場を立ち退き団長たちの方に向かい歩き出した。


「ノーヴ様、こっち、こっち。」

今度は大福4人組による手招きだ。

・・・・・少し白パンちゃんの方に気になる気配を感じたが

団長たちの方に向かったのだから問題なかろうと気に留めなかった。


白パンちゃんのとは別の雰囲気を漂わせる大福たちだが

「今宵は私たち4人と一緒に過ごして頂けますよね?」

・・・・・・・・・返す言葉が見つからない。


そう言えば、この子たちは無意識とは言え俺にスキルを使ったんだ。

俺も無防備だったので、この小学生風女子高生もどきに妙な気分になった。

改めてよく見るがどう見ても小学生にしか見えない。

これで俺より年上とは、本当にこの世界どうなっているのやら。

大福4人組、白パンちゃん、Sアンパンに団長・・・

白パンちゃんとSアンパンの見た目は年齢相応なのだけど

言動が相応ではない。

何だか混乱しそうなので一度整理しておきたい。


見た目の年齢ギャップ有

 団長    (名 アイラ・フォン・ラウド)17歳だが中学生

 大福4人組 (名・・・・忘れた)     16歳だが小学生

見た目の年齢 そのまま。

 副団長   (名 知らない・Sアンパン) 13歳 歳相応

 白パンちゃん(名 知らない)       12歳 歳相応

 

見た感じが年齢相応に見える子の言動が異常だったのか!

整理して初めて気が付いた。

大福たちのノリは元の世界の女子高生の様な感じかもしれない。

団長は真面目な女子高生みたいな、あれ?

団長の言動は何か変って感じかな、年齢とは関係なく。



大福4人組のお誘いは、何か合コンのお誘いめいたモノに感じたが

合コンとか行った事無いよなと、また別な事を考えだしてしまった。

「う~ん、 何だろうね・・・」

思わず声に出してしまったが、それに応えるように彼女たちが

「じゃぁ決定ですね、今宵は私と寝て頂きます。」

「何よ、それ、私に決まってるでしょ。」

「「え~、またくじで決めるって約束したじゃない。」」

えっと・・・OKしたつもりじゃないんだけど・・・

困った・・でもこの様な時に現れるのが団長だ!

・・・・来ない・・まだ()めているのかな。

ここは一先ず逃げる・・訳にもいかなそうだ。

「じゃぁ~、皆で一緒に寝るのはどうかな?」

取り敢えずこの場は何とか逃げて、後で如何様(いかよう)にもなると・・

「え~?私たち4人のお相手をして頂けるのですか?」

「4人も大丈夫なんですか?」

「凄い体力の持ち主だったんだすね。」

「じゃぁ、お相手の順番はクジで決めましょう。」

・・・・・・・・・・・

何の話なんだ?

「いや、クジとか必要ないんじゃないかな。

 皆で一緒に()()()すればいいわけだし。

 あ!そうだ、他の人たちも誘って皆でごろ寝しようか」


「「「「全員を相手にするつもりなんですかぁ~?」」」」

「「「「すご~い、(たくま)しい~、絶倫素敵!!」」」」

・・・・・・・・・・

俺の話、伝わっているよね!!!



設定上、主人公は人の名前を覚える気が全くありません。

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