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序章:勇者の極大魔法を壊した結果
「これで、終わりだ……!」
勇者は俺に両手を向けた。
そこには、
巨大な極大級の魔法陣が展開された。
詠唱が始まる――
だが…
―—あれは”現象”だ。
——現象なら……!
そして、俺は言葉にする。
「一個人を守った結果が、
戦争に影響して、
政治に影響したら――
——面白いだろ?」
そう言って、俺は地面を蹴った。
まっすぐに突っ込む。
勇者が放つ、極大魔法へ。
その集まる光の中心――
『核』へ。
左手…氷魔法
右手…爆発魔法
光が消える。
音が消える。
魔法が消える。
残ったのは——
炭化した左手と…
ぶら下がっている右腕だけ。
「……現象なら”壊せる”」
——”核”に触れたんだ。
——ただで済むはずがない。
だが、
「ここからだ」
誰も手を出せない”構造”を作る。
一個人を守るために——
俺は——
制度も、法律も、軍も、
全部、使う。




