表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
挑戦者~成長を続ける者達よ  作者: 熊原 大智
新世界、第一の試練
5/10

4.遂に私は空を羽ばたく鳥になる


卒業式を終え、俺は正式に“自由人”になった。


もちろん、ダンジョンの攻略とレベリングは続ける。

実は今のレベルは15レベ、何故上がってるのかと聞かれたら庭にあったダンジョン、あれがまだ残っていたのだ…それのおかげでレベルが上がり、15レベになったのである。


少し思い返すととても気持ち悪くなる...昨日、ダンジョンを見つけて入ったあとの話


ん、あれ?

こないだ攻略したはずなのに、


「なんでダンジョンがあるんだ?」

まあいっか、危険だし早く壊そ、そう軽く思っていた...

入ると薄暗い空気と、どこか嫌な気配が漂っている。普通に恐い

「……怖いけど、行くしかないか」

覚悟を決めて踏み込むと、すぐに異様な臭いが鼻を突く。少し進むと、闇の中から異形の影が現れた。グール――内臓がむき出しで、体液が滴る化け物だ。見ただけで吐きそうになる。

しかし、俺は逃げなかった。念動力でその核を押し潰し、魔力を纏わせた日本刀で切りつける。腐敗臭と気持ち悪さに耐えながら、なんとか一体を倒すことに成功した。

体が震えながらも、レベルアップの通知が脳裏に浮かぶ。だが、死体の姿はあまりにも生々しく、臭いも強烈で、直視できるものではなかった。ボスモンスターも存在するはずだが……今日は無理だ。

俺は重い足取りで庭に戻る。勝利の余韻よりも、ただただ吐き気と腐敗臭が残ったままだったのだ。


そんな苦痛よりも、

これからは学校に縛られることもないと言う事実を喜ぼう、学校がもう無いと思うと不思議な解放感に包まれた。


――普通なら、の話だが。


「……いや、今それどころじゃないよな」


スマホを確認すると、大学からの通知が来ていた。


内容はシンプルだった。


“非常事態宣言に伴い、当面の間登校禁止”


さらに追い打ちをかけるように、


“安全が確認されるまで来校しないように”


とまで書かれている。


「……来るなってことかよ」


思わず苦笑する。


まあ、あの状況を見れば当然かもしれない。


世界中で人が発狂し、意味不明な現象が起きている。


それを“感染する精神病”として処理している時点で、政府も混乱しているのが丸わかりだ。


「ってことは……」


少し考えて、結論にたどり着く。


「……暇だな」


少なくとも、半年くらいは確実に自由な時間がある。


普通なら最高の状況だが――今は違う。


むしろ、猶予期間だ。


あの“試練”のことを思い出す。


第一、第二、第三、そして第四の試練。


どれも冗談じゃ済まない内容だった。


特に最後。


魔王や魔神と呼ばれる存在。


そして、残り5年という制限。


「……笑えねえ」


小さく呟く。


あれが本当なら、いずれ俺は“化け物”と戦うことになる。


しかも、勝っても負けても終わりが見えている世界。


なら――やるべきことは一つだ。


「強くなるしかねえ」


そのために必要なものを、頭の中で整理する。


まず、自分自身の強化。


レベル上げ、スキルの習熟、戦闘経験。


そして――


「……仲間、か」


一人で戦うには限界がある。


実際、ダンジョンで痛感した。


持久力が足りない。


判断も、戦い方も、まだ未熟だ。


あのボス戦だって、運が良かっただけだ。


もし相手がもう少し強かったら――間違いなく死んでいた。


「……ソロは無理ゲーだな」


結論は出ている。


仲間が必要だ。


信頼できる仲間。


じゃあ、どうやって探すか。


「……ネット、か」


スマホを操作する。


すると、すぐに見つかった。


“覚醒者スレ”


とある匿名掲示板に、すでにそれは存在していた。


開いてみると、書き込みはカオスだった。


『ダンジョン見えてる奴いる?』


『これゲームじゃね?』


『ゴブリンいたんだが』


『スキル使えたんだが俺だけ?』


「……いや、普通にいるんだな」


少なくとも、自分だけじゃない。


それだけで、少し安心した。


だが同時に――


「やばい奴も多そうだな……」


匿名ということもあって、信用はできない。


下手に組めば、後ろから刺される可能性もある。


「……慎重にいかないとダメだな」


掲示板は情報収集用に使うことにする。


次に考えたのは、SNSだった。


「……あれ、使うしかないか」


スマホの奥深く。


ほとんど触っていなかったアプリを開く。


中学生の頃に作ったアカウント。


いわゆる――黒歴史の塊。


「うわ……」


過去の投稿が目に入る。


意味不明なポエム。


謎の設定。


“選ばれし者”とか書いてある。


「……消したい」


本気で思った。


でも、今はそんなこと言ってられない。


「背に腹は代えられない、か……」


意を決して、投稿を打ち込む。


『覚醒者募集。ダンジョン攻略できる人、連絡ください』


送信。


数秒の沈黙。


そして――


通知が鳴り始めた。


「は?」


思った以上の反応だった。


その中に、見覚えのある名前があった。


西 恵


「……え?」


思わず、画面を見つめる。


メッセージを開く。


『あんたも、聞いたんだ』


短い一文。


でも、それだけで分かった。


「……マジかよ」


あの日。


空の亀裂と、あの“声”。


それを――西も聞いていた。


つまり。


「西も、覚醒者ってことか……」


脳裏に浮かぶのは、あの朝の光景。


自転車で走り去っていったあいつの顔。


あのときの“目”。


どこか、いつもと違っていた気がする。


「……なるほどな」


偶然じゃない。


最初から、“そういう世界”だったってことか。


少し考えて、返信を打つ。


やり取りを重ねて、状況を確認する。


どうやら西もダンジョンに入っているらしい。


しかも、それなりに戦えている。


「……頼もしいな」


小さく笑う。


これで、少なくとも一人。


信頼できる仲間候補ができた。


さらに、SNS経由で数人から連絡が来ていた。


中には、まともそうなやつもいる。


「……よし」


決断する。


「一度、会ってみるか」


来週。


ネットで集めたメンバーと顔合わせをすることになった。


正直、不安はある。


どんな奴が来るのか分からない。


でも――


「やるしかねえよな」


立ち止まっている暇はない。


試練は、もう始まっている。


そして俺は――


その中で生き残るために、進むしかない。



ステータス


名前_源藤仁


称号_次代の挑戦者、才覚を秘めし者、自由人


レベル_15


魔力_


体力_


スキル_念動力、魔力操作







仲間一覧


 -俺


 -恵


 -?1


 -?2


 -?3


 -?4


 -?5

小説家になろうの読者の評価ほど信頼できる評価は無いと思っています!評価とコメント、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ