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ジエンド
ピクニックの後、帰って愛海にきちんと抜け駆けしてしまったことを謝った。
すると、
「やっぱりなぁ…本当は燎に勝てるなんて思ってなかったんだ」
と少し寂しそうな、でもすっきりしたように笑って愛海はそう言った。
その顔は、私がまだ現代世界の女子高生だった時に可愛いなぁ、と思った『月光の恋』ゲームヒロインの顔そのもの。
大丈夫、今の愛海ならゲームシナリオなんてなくてもいい人と結ばれることが出来るよ。
そうそう。
他のライバルキャラである私以外の5人のこと。
陽は嵐、歩は浅葱さん、薊は玲夜さん、環は満さん、棗は涙と、それぞれいい感じになっていた。
まぁ、つまりはリア充ですね。
それはさておき、明日からまた忙しい騎士団員生活が始まる。
私の知る『月光の恋』のシナリオは全て終わってしまっても、私が生きるこの現実の未来はずっと、続いていくから。
今度こそ、大往生したい…いや、します。
それでは。
キリがいいので、これで最終話にしようと思います。
これまで読んでくださりありがとうございました。
今後は短編の更新などやっていきたいと思います。
それでは。




