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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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352/434

第52話「初めてのサイン会」

ファンイベント会場。

大きな拍手。

歓声。

真優

「こんにちはー!」

美優

「本日はありがとうございます」

客席から歓声が上がる。

真優

(すごい……)

美優

(こんなにたくさん……)

トークショー。

アニメの裏話。

オーディション秘話。

双子ならではのエピソード。

会場は大盛り上がりだった。

玲美愛

「真優ー!」

真優

「また聞こえた!」

美優

「目立ってる」

賢太郎たちも楽しそうだった。

そして。

イベント終盤。

司会者

「続いてサイン会です!」

真優

「きた……」

美優

「ついに」

人生初のサイン会。

控室。

真優

「手が震える」

美優

「少し分かる」

真優

「少しじゃないでしょ」

美優

「かなり」

そこへ。

スタッフ

「準備できました」

二人

「はい!」

サイン会スタート。

ファンが列を作る。

真優

「本当に並んでる……」

美優

「現実だね」

最初のファンがやってくる。

小学生くらいの女の子だった。

女の子

「こんにちは!」

真優

「こんにちは!」

美優

「来てくれてありがとう」

女の子は少し緊張していた。

女の子

「わたし……」

女の子

「ひかりちゃんとあかりちゃん大好きです!」

真優

「!」

美優

「!」

女の子

「毎週見てます!」

真優

「ありがとう!」

美優

「嬉しい」

女の子

「わたしも声優になりたいです!」

真優

「え?」

美優

「声優に?」

女の子

「はい!」

真剣な瞳だった。

真優は少し前の自分を思い出した。

テレビの向こうに憧れていた頃。

夢を見るだけだった頃。

真優

「なれるよ」

女の子

「本当?」

真優

「うん!」

美優

「頑張ればきっと」

女の子は嬉しそうに笑った。

そして。

サイン色紙を大切そうに抱える。

女の子

「宝物にします!」

真優

「大事にしてね」

美優

「ありがとう」

女の子は何度も頭を下げながら帰っていった。

その姿を見て。

真優

「なんか……」

美優

「うん」

真優

「すごいね」

美優

「私たちにも憧れてくれる人がいる」

真優

「信じられない」

でも。

とても嬉しかった。

サイン会は続く。

学生。

社会人。

家族連れ。

たくさんのファンが訪れた。

中には。

「双子だから好きになりました!」

「毎週楽しみにしています!」

「エンディング曲も聴いています!」

そんな言葉もあった。

イベント終了後。

控室。

真優

「終わったぁ……」

美優

「お疲れ様」

その時。

賢太郎たちがやって来る。

賢太郎

「お疲れ」

玲美菜

「すごかった!」

龍太郎

「人気者だな」

将規

「立派だった」

将信

「主人公だったな」

玲美愛

「感動した!」

真優

「えへへ」

美優

「ありがとう」

真優

「でもね」

美優

「今日分かった」

賢太郎

「何が?」

真優

「応援してくれる人の存在って」

美優

「本当に大きい」

将規たちは静かに頷いた。

夢を追う。

それは一人じゃできない。

支えてくれる人。

応援してくれる人。

仲間。

家族。

ファン。

その全てが力になる。

真優

「もっと頑張ろう」

美優

「うん」

二人は笑った。

そして数日後。

事務所に新たな知らせが届く。

それは。

双子の人生をさらに大きく変える仕事だった。

第52話 完

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