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大人には大人の魅力があるってことよ

ケイを押しつぶしたクイーンズ・サーヴァントがゆっくりと前脚をどける。そこには倒れ伏す血まみれのケイの姿があった。


クイーンズ・サーヴァントそのままぼろ雑巾のようになったケイを掴みあげるが、ケイはぐったりとしたまま少しも動かない。


「……案外大したことなかったわね死神さんも。」


「……」


「ふふ……言葉も出ないかしら?」


余裕そうな笑みを浮かべながら楽しげに言うエミリア。それに対してアピスは苦々しげな顔をしながら煙草を吸っている。


「……別に。あんな奴、いない方が清々するわ。アンタなんか私一人で十分よ」


「うふ……強がっても無駄。煙草を吸っている手が震えてるわよ?」


「ああ……確かに震えているのは否定しないわ」


「あら、強気なあなたのことだからてっきり否定してくると思ったのだけど否定しないのね」


「ええ。目の前には男を狂わせる魔性の女。そして従えるは鋼鉄の従僕。普通だったらこれで震えない方がおかしいんじゃなくて?」


そう言いながら一つ煙を吐くアピス。そんなアピスを持っていた加熱式煙草で指し示すエミリア。次の瞬間クイーンズ・サーヴァントがアピスに向かってニコチンパッチ機関砲の照準を合わせる


「案外可愛らしいとこあるのね。この私を前にして震えちゃうなんて」


「ええ、貴方も。私が恐怖で震えていると短絡的に決めつける当たりまだまだ可愛いお子様ね。ほんとに20歳超えてるの?お酒と煙草は20歳からよ?あ、まだまだ成長期だったかしら?」


「……挑発のつもり?」


ニヤニヤと笑いながら胸を強調するかのように言うアピスに流石のエミリアも若干イラついているのか笑みは崩れてはいないが額に青筋がうっすらと浮かんでいる。それでもなおアピスはエミリアへの挑発をやめない


「あら、図星だったかしら?貴方の毒牙に引っかかった男たちも哀れね。こんなお子様に引っかかるだなんて」


「……やりなさいクイーンズ・サーヴァント。この女を……年増を吹き飛ばしなさい!」


堪忍袋の緒が切れたのかエミリアはクイーンズ・サーヴァントに指示を出す。しかしアピスは余裕の笑みを崩さない


「悪いけど、そんなお子様の挑発に乗るほど私も子供じゃないの。それにね……」


アピスは吸い終わった煙草を携帯灰皿に入れた


「大人には大人の魅力ってものがあるのよ」


アピスがニヤリと笑った次の瞬間、アピスにニコチンパッチ機関砲の照準を合わせていたクイーンズ・サーヴァントは瓦礫の中から突如として発生した竜巻のような白煙によって研究所の天井まで吹き飛ばされた


「キャッ?!」


「言っておくけど、私が震えてるのは殺しても死なないような死神の無茶な注文をしたせいでヤニクラして震えているだけだから。勘違いしないでくれる?」


余裕げな表情で煙草の煙を吐くアピス。その横に天井に衝突して最早ただの鉄塊となったクイーンズ・サーヴァントが落下してくる。


驚くエミリアの横に先程までクイーンズ・サーヴァントが止めを刺そうとしていたケイが落下してくる。だが、落下の直後、血まみれとなったケイはすぐに瓦礫の破片へとなってしまう。その光景を見てエミリアは全てを察した。


「……なるほど、変わり身と言ったところかしら。貴方にこんな器用な真似できたなんてね」


エミリアは両手を挙げた。なぜならば彼女の背後には


「能ある鷹は爪を隠すって言うだろ?」


ケイがエミリアの背後で煙草の火種を差し向けていたからである。


「さて、取引と行こうじゃないか幻影の煙(ファントムスモーク)。俺は別に殺す気はないから安心しな」


「ふふ……意外と紳士なのね。でもね死神さん、貴方の相棒はそんなこと思っていないみたいだけど?」


ガットグリルガンを無言で構えるアピスを見てエミリアは薄ら笑いを浮かべる。


「ま、アイツにもアイツの事情があるんだ。悪いが弁護士なら他当たってくれ」


「あら残念……まあいいわ。私の出すクイズに答えてくれたら何でも話してあげるわ。それこそ、そこで銃を構えている彼女のお兄さんのこともね」


挑発するようなエミリアに自然と引き金に込める力が強くなるアピス。だが、ケイはそんなことは気にしないといった体で話を進める


「悪いがガキのお遊びに付き合っている暇はない。さっさと……」


「問題。2時間半前に出発した音速ジェット機が約1000キロ離れたこの地点に到着するのはいつでしょう?」


ドオォォォォオンッッッ!!!!


エミリアが問題を言い終わるや否や、何かが超高速で天井を突き破ってエミリアのすぐ側へと墜落した。


「な、何……?!」


突然のことに狼狽えるアピス。すると彼女に向かって土煙の中から数本の煙草がアピスに向かって高速で飛来する。


「っっ!!」


「デッドエンドスモーク!!」


思わず硬直するアピス。しかし、ケイがデッドエンドスモークを放つことにより飛来する煙草を全て叩き落としたことにより事なきを得る。


「大丈夫か?」


「え、ええ……ケイ、今のって……」


「ああ、女王サマの呼んだ音速ジェット機がご到着らしい」


土煙が晴れた頃、エミリアの隣に立っていたのは


「フゥー……ようケイ。この間ぶりだな」


加熱式煙草を吸うエイジの姿だった。その姿を見てケイはため息を吐いた。


「なるほど。答えは''今''ってわけか……まったく厄介な奴を……」


「ふふ、正解♡でも時間切れだからさっきの約束はナシよ♡」


苦々しげに呟くケイを前にエミリアはイタズラが成功した子供のように可愛らしく笑った



Twitterにてケイ、エイジ、エミリア、アピスのキャラクター絵が公開されております!是非是非見てください!

それと、煙草道のPVも公開されております!是非フォローよろしくお願いします!


TwitterID→@tabacodou

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