204.むらさきひめ ☆
[作者]
ハデス 様
[あらすじ]
「しきめーる」と呼ばれる都市伝説。四回送れば、「死姫」と呼ばれる少女が迎えに来る。織本耕介は、受験時期の息苦しさから、手を伸ばしてしまうのだ。
死にたい。
死んでしまいたい。
『けれども、それは本当に貴方の願いなのですか?』
あやかしの少女「紫姫」が紡ぐ、哀しくも、優しいホラー風味幻想譚。
毎日を、一生懸命生きている方。真面目に生きていても、生きづらい方。そんな方々に読んでほしい作品です。
[感想]
なんというか最初読んでいて地獄の少女の作品を連想してしまいましたが、よくよく読むと全然違いました 笑
作風としてはオムニバス形式が一番近いかなと思います。登場人物たちの悩みや後悔が上手く描かれており、それらが少しずつ影響して最終的にひとつの結末へと繋がっていく、そんな素晴らしい作品となっています。
第2部の最後は作品として綺麗な終わり方だったかなあと思いました。私としては第1部は第2部のための序章的なものであった気がします。
また、そういう形式であることやキーパーソンである紫姫が特殊な存在なので、序盤の展開で謎な部分があると思いますが、読んでいけばちゃんと解決しますので途中で読みやめないことをオススメします。
最初は普通に面白いなあくらいの気持ちでしたけど、徐々に明らかになっていく登場人物たちの関係や最後の魅せ方などで満足感が一気にきました。オムニバスとしては他と比べても充分良い作品だったと思います。
ちなみにジャンルを見ればわかりますけど、ホラーではなくヒューマンドラマとなっていますし、そこまでホラー要素は強くないです。
私もここで他の方に紹介していただいて知りましたが、もっとブクマとか評価をされていてもおかしくないと思える作品でした。
人との縁というものを感じさせられる、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7.5
恋愛:3
ハーレム:0
無双:0
[その他]
完結済み作品
文字数:12万文字
読了時間:2時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n4674cn/
オムニバス形式の作品の内容の説明が難しいことを知った今日(゜ω゜)




