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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
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106話 情報の結果。目指す旅先は?

 ミリーの話が終了すると、俺たちは食事を取ることにする。宿屋にある食堂に向かう俺たち四人。前日味わった味を知っているために、余り美味おいしくないことを理解している。


 「食事に関してはタイチ様が悪いんですよ…」


 少しだけ頰を膨らませたミリーが、上目遣いで袖を引っ張りながら文句を言う。


 「な、何で俺が悪いことになってるんだよ」


 「だって、タイチが作った方が美味おいしいんですもん…」


 前の席に腰掛けたアズロットが笑いながら言う。元々味付け方が違うのである。それに対して文句を言われても仕方がないでしょ…君たち。


 「俺がいた場所は味と見た目、匂いに関してまでこだわりがあった場所だからね。仕方ないでしょ?」


 「なら、明日は食材を探して見ませんか? そしてお店に売りつけてガルボを稼ぐんですよ!」


 シオンが提案してくる。ガルボが絡むとこの子は目を輝かせるお金好きっ子のようだ。


 「まぁ構わないけど。だけど、ずは連携だね。ミリーは今日一日調べ回ってもらったからそんなにレベルが高くないのと、俺たちのタイプがわからない。こっちの世界は全くと言って良いほど勝手が違うから、かなり戸惑うはずだよ」


 俺の言葉に皆は頷くが、恥ずかしそうにして頰をくミリー。あまり美味おいしくのない食事を終わらせ俺たちは部屋へと戻っていく。するとミリーが俺の部屋に調査報告をしにやって来た。なので、再びリビングへと場所を移し、報告確認を行おうとすると、ミリーは二人を呼びに行き、結局は全員がそろう形となる。先ほど話しておけば問題なかったのでは?


 「ミリー、宝石の件はどうだった?」


 リビングの椅子に座り、適当な飲み物を召喚する。三人はそれを無言で見つめるので、仕方なくコップを召喚して三人にそそぐ。宝石の召喚が禁止されているということは、何かしらの価値があるということである。俺はそれに着目したのだ。


 「宝石は高値で取り引きされているようですね。大きさや宝石の何かによって種類はガルボの額が異なりますが…」


 「金などに関しては?」


 金は召喚すると出てくる。宝石類として扱われていないということである。


 「確かに存在いたします。ですが、かなり貴重種らしく、素材も高値で取り引きされているようです」


 「手頃にガルボを手に入れるなら…素材を集めた方が早い可能性があると言う訳か…」


 「かも…しれません…ですが、難しい話ですよ?」


 「ガラスは?」


 「窓を見ていただければ理解わかる通りです。ありませんね」


 「水を汲むのは?」


 「井戸に設置されているポンプという物で水が出るようになっております」


 気になる事を次々に質問するが、ミリーは的確に答えて行く。シオンやアズロットはポカーンとして見ているだけだった。


 「王政はどんな感じ?」


 「人それぞれです。良かれと思っている人や、思ってない人がおります」


 「最後に…どこの町に暮らせば良いと思う?」


 「おまかせ致します。何処どこまでもお供いたしますから…という答えは待っていなさそうなので…できればタンダゴの町が良いかと思います」


 「その理由は?」


 「有名ではない町…出来て間もない町のようですね。規則に縛られないのが良いところかと…それと、近くに…」


 ミリーは地図を広げる。


 「ガワシナ洞窟や天洲川(てんずがわ)遺跡などがあるようです。ここにはいろんな敵がおり、噂ではドラゴン系の魔物もいるらしいとの話です」


 「ド、ドラゴン!! ミリー、冗談でしょ!」


 シオンがテーブルを叩いて立ち上がる。かなり興奮をしているようだった。


 「聞いた話だからわかんないよ。それを確認するのが…我々の仕事でしょ?」


 冷静にシオンの言葉をいなす。確かに冒険者はそういった物を…そうなのか? 別に世界は救う必要ないって言われていなかったっけ? スマホをチラッと確認する。後でリタにでも確認してみよう。


 話が終了して自室へ戻っていくと、俺はスマホを取り出し確認を行う。


 「世界を救うのが俺の目的?」


 そう入力すると、すぐに返信がやってくる。


 『いえ、自由に生きて下さい。システム上何かありましたら私に連絡を頂ければ…タイチ様のために…』


 相変わらず良い子だ…。おっと、アズロットの事を教えてあげないと…。そう思い、アズロットがリタに対しての思いを教えると、リタはうれしそうな文章で返してくる。


 『タンダゴの町へ行かれるのですね? 遺跡などに出てくるボス的魔物は倒しても何度も出てきますから…まぁ、ゲームを知っているタイチ様ならご理解が早いかと思われますが、そういうことです。別に魔王なんておりませんので、好きに恋愛をして、生活をして下さい。ですが、あのミリーって子は…タイチ様にグイグイ来る子ですね…』


 しばらくの間、リタのミリーに対するヤキモチ的な愚痴に付き合わされてから眠りにつくのだった。


 翌朝になり、三人の意見が一致する。朝食は俺が作るようにと…不味まずい飯は勘弁してくれと言われ、仕方無しに俺が朝食を作る。三人はうれしそうに食事をしてくれるのだが、自分たちでも練習をしてもらいたい物である。そう思って朝食を食べると、シオンがミリーとアズロットに言う。


 「甘えは許されません。元ご主人様かも知れませんが、自分の事は自分でできるようにならないと…明日からはタイチ様に食事の作り方を教えてもらい、我々がおもてなしをしようね!」


 「うん! さすがシオンだ! 私、頑張るね!」


 「料理は苦手なんだよな…。仕方ないか…」


 二人の言葉はそれぞれ違うが、明日からは手伝ってくれるらしく、そのうち俺のために作ってくれるようだった。

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