104話 約束と誓いの言葉:ステータス有り
翌日になり、俺とミリーは武器と防具を装備して町を歩く。それが納得できないアズロットとシオン。二人は頰を膨らましながら俺達の後を付いて来ていた。
「ねぇ~。タイチ~……。酷いと思わない? 私達を誘わないで二人で買い物に行って、武具を召喚するなんて……」
アズロットが頰を膨らませながら、上目使いで俺を睨む。可愛くて仕方がない。
「だって四人で行ったら時間がかかるだろ? それにミリーにはこの後、仕事をお願いしてるんだから……実質、三人で買い物みたいなものさ」
そう……昨晩、ミリーには情報収集をお願いしたのだった。四人で行動するにはバラバラになりすぎる。しかし、ミリーには隠密行動ができるためそれを行ってもらうことにした。二人には武器や防具を手に入れたら外で実戦を試して貰う事する。ミリーと話した結果、実戦を学んだ方が良いのはアズロットだという結論に行き着いた。
「アズロット体の使い方が出来ていないですからね。私やシオンは何となく理解できてます。ですから、先ずはアズロットを鍛えるのが一番良いかと……」
アズロットに対しては呼び捨てで、俺には様付。この差はいったい何だろうか……。そんなことを思いながら一緒にあまり美味しくもないジュースを飲んでいたのだった。店の人に聞いたらこの店で一番人気のある飲み物だというのだが、美味しくない。オレンジジュースや乳酸飲料が飲みたくなる。
アズロットは納得できないのか、唇を尖らしながら頭に腕を組んで歩いていた。美人は絵になるので皆がアズロット達に目をやる。なんか優越感。昨日入った武器屋に俺達四人で入ると、店の者達は三人に見とれる。
物凄い優越感……。
「ではタイチ様、私は調査に行ってまいります……」
「確かに忍者刀で戦えるかもしれないけど、それより銃の方が威力などは上だ。迷わずに使え。アサシンは冷酷さが売りだからな」
「御意……」
そう言ってミリーは武器屋から出て行き調査を始める。待ち合わせの場所は宿屋と決めているので問題は無いと思うし、ミリーは仕事をしっかりとこなしてくれると信じている。
アズロットは剣を手に取り、振って見たりして状態を確認する。シオンも銃を携帯するだけではなく、杖などの武器を確認していた。もしも銃が使えなかったら弓矢を使用しなければならない事を理解しているため、弓矢を手に取り、矢の本数を調べていた。
特になにも買う訳では無いが、これが良いという物を俺の前に二人が持ってくる。俺はそれを記憶して店を出ると、二人は武器をもとの位置に戻して後を追いかけていた。
「はい、アズロット……これで良いの?」
「取り敢えずバトルソードで十分じゃないかな? ナイフでやっつけられる魔物だし……それに、いきなり反則級の武器なんて持ったらおかしいでしょ?」
まぁ、言っていることはわかる。シオンの弓矢を出して渡してやると、弓を「びよよ~ん」と何度もやって糸の張り次第を調べる。
「もう少し何とかなりませんか?」
「だったら面倒だからボウガンにしとくか?」
「ボウガン?」
「これだよ」
そう言ってボーガンを出すと、シオンはトリガーを引くだけという簡単な仕草が気に入ったらしくこれで良いと言ってボウガンを撫でていた。後は矢を渡すと、シオンはそれを背負った。次に防具屋に入り、自分達に似合う防具を探すのだが、アズロットは木の盾ではなく、鉄の盾を選んだのだった。
「なんで鉄の盾なんだよ? まずは木の盾だって良くないか?」
「タイチは前衛なのか後衛なのか良く分からないけど、私は前衛なの! 一番危険な思いをするのは私だよ? だから守備固めは一番しなければならないの!」
「そう言ったものかね~」
「タイチはそう言った事分からないでしょ! 卑怯な飛び道具をいっぱい持っているんだから。私はこの腕一本で戦ってタイチと再会できたんだよ? だから……こういった時くらいは私の言う事を聞いてよ……」
「う、うん……分かった。ごめん……」
「ううん……でも、私が皆の前に立って壁になるから……背中は預けるよ」
その笑みに俺は少し申し訳なく感じ、アズロットの頭を撫でるのであった。シオンは適当な魔導士用のローブを選んで俺の元に持ってくるのだが……。
「高級素材にしてくれない? これだと安っぽいから可愛くない」
アズロットの言葉を聞いていなかったのかよ……。
仕方なく俺達は店の外に出て、一度宿屋へと戻っていく。そして二人の言っていた防具を出して装備させる。
「似合う? タイチ」
「似合うけど……怪我だけはしてもらいたくないな……」
「私はリタと約束したんだ。タイチを守るんだって。リタはその約束を果たせずに死んでしまったらしいけど……その思いは私が引き継ぐ。だから安心して私に任せてよ!」
そう言って自分の胸を「ドン!」と叩き、ニカっと笑う。リタが言っていた約束とはこのことだったのかも知れない。
「アズロット……リタからの伝言だ。あの約束は既に終わっているとさ……お前は、お前らしく生きてくれと言ってたぜ」
「だったら……私達を救ってくれた、大切な人を……私は全力で守る事にするよ……。リタにはそう言っといて。本当にありがとう……」
そう言ってアズロットは後ろを向いて天井を見上げる。俺は何も言葉を発せず、アズロットが俺の方を見るの待つ。
五分ほどしてアズロットが俺を見る。
「さて、練習しに行くか……」
俺の言葉に二人は頷き、宿屋から出て行くのだった。
★――――――★
名前:シオン
性別:女
身長:157㎝
体重:50㎏
胸の大きさ:D
種族:ヒューマン
職業:賢者
サブ職:アーチャー
レベル:0
攻撃力(武器を持っていないときの状態):1
守備力(防具を装備していないときの状態):2
魔力:2
敏捷力:3
HP:4
MP:10
装備(頭):
装備(上半身):スポーツウェア+魔導士ローブ
装備(下半身):スポーツウェア
装備(右腕):ボウガン
装備(腰):ベレッタM92
装備(左腕):
装備(足):スニーカー
スキルポイント:0
【アイテム】
・ボウガンの矢(24本入り)
【特殊スキル】
【スキル】
・射撃1
【魔法】
・火魔法 【ファイア】
・回復魔法 【レティオ】
★――――――★
名前:アズロット
性別:女
身長:150㎝
体重48㎏
誕生日:2月11日
胸の大きさ:C
種族:ハーフヒューマン(天空族と人間のハーフ)
職業:刀剣銃術師
サブ職:巫女
レベル:0
攻撃力(武器を持っていないときの状態):5
守備力(防具を装備していないときの状態):8
魔力:8
敏捷力:8
HP:7
MP:4
装備(頭):鉄兜
装備(上半身):鉄の鎧
装備(下半身):鉄のレガース
装備(右腕):バトルソード
装備(腰):ベレッタM92
装備(左腕):鉄の盾+仕込みナイフ
装備(足):安全靴
スキルポイント:0
【アイテム】
【特殊スキル】
【スキル】
・剣技1
【魔法】




