103話 俺、アサシン技術を覚える:ステータス有り
町に到着して思った事は現代の日本に随分と似ていると言う事だった。
違うと言えば、電車とか車が走っておらず、馬車などが往来しているだけという事だけだ。
「ず、随分と……前とは異なるんですね……」
ミリーが戸惑いの声をあげながら周りを見渡す。
世界の破滅から何年が過ぎたか分からない。
世界は随分と変わったように思われる。
俺達は町の中を歩いていると、ある建物の前にたどり着いた。
そう、神殿だ。
新しく冒険者として生まれた人は神殿に擦れ垂れてしまう仕組みにしたらしい。
そして成人したら冒険者として旅に出たりするのだという。
リタから貰ったスマホにはそう書かれており、俺に大事な情報をくれるのだが、使いの人がこんな重要な事を教えてくれても構わないのかが疑問に思う。
「街並みも随分……異なりますね……こっちの方が近代的ですし……何よりも自由さがあふれています」
シオンがキョロキョロしながら答えていた。だが、アズロットが浮かない顔して周りを見る。
「なんだか私達……目立っていませんか?」
アズロットが気にしていた事を言う。
確かに皆は俺たちを見てニヤニヤしている。田舎者と言った感じだろう。まぁ、田舎者だから仕方がない。
「まぁ、気にする必要は無いんじゃないか? それよりも町を見て歩いて、宿屋でゆっくり休む事にしよう。そして明日からどうするかを考えてさ……ね?」
「そうですね……。気にしたってしょうがないですもんね」
ミリーが素敵な笑顔で答えると、俺たちは町を探索し始める。
町を歩いて分かったことは、ここの町はかなり大きい町だと言う事。
領主がおり、町を繁栄させているとの事であった。ギルドというのはやはりあるらしく、俺たちはこの四人でギルドを組むことにする。
別に分かれる必要がある訳でもないし、三人がそれで納得してくれたからである。
「色んな人に確認したんですが、家などは借りる事が出来るようですね……ガルボが勝手に引き落とされるシステムのようです」
「一体どのようなシステムなんだよ……」
「分かりませんが、完全に前に居た世界とは異なる世界のようですね……凄い世界だ……」
「なら、先ずは家を探してみないか? 暫くはここで生活をしてみようじゃないか」
「う~ん……冒険者の治める町があるって話なんですよね……」
ミリーが腕を組んで考えるように言うと、空が暗くなる。何事だと思い、俺達は空を見上げると、飛空艇が空を飛んでいた。
「あれは……飛空艇……か?」
「そ、そうみたいですね……ず、随分と低空飛行してましたが……」
「近くに発着場があるんだろう。この町は領主がいるって話だ。そいつらが急いで城へ行くにはそういった乗り物が必要って事じゃないのか」
珍しくアズロットがまともな事を言う。俺たち三人は納得せざるを得なく、何だか腑に落ちない気分だった。町の人の服装はカジュアルで昔のような服とは異なっており、何で俺たちは布の服だったのかをリタに問いかけたい気分だった。だったら普通の服でも良くないか?
すると、リタがくれたスマホが震えだす。
『タイチ様がいた世界のゲームだと、最初はそう言った武器や防具だと……ご指示がありましたので……申し訳ありません』
何だか傍で聞かれている気がして俺は周りを見渡す。
「まぁ、仕方ない事だな。今回は宿屋に泊まろう。家を手に入れるには、かなりガルボが必要かもしれない。だからまずは宿屋生活からスタートだな……そこで服を調えよう」
そう言って俺達は宿屋を探してチェックインを済ませ、リビングで今後について話し合う事にした。
「基本的には俺の能力に変わりはないらしい。ガルボや宝石以外だったら大抵は出てくるらしい」
「なら装備はそれで固めませんか? ガルボで購入するのが勿体ないですし、アジトを作る必要がありますから。しかも、タイチ様は……」
「ミリー、シオン。お前達は奴隷じゃない。だから、もう様はつける必要は無いよさん付けで構わない」
「で、ですが……私にとってタイチ様は……わ、分かりました……」
俺が優しく微笑むと、ミリーは耳をペタンと閉じ、少し悲しそうにしていた。
「では……タイチさん、先ほど言ったようにガルボが集まるまでは召喚アイテムで装備を固めましょう」
シオンの言葉に俺達は納得し、今回はそれで解散となった。俺はベッドで横になっていると、ミリーがやって来る。
「タイチ様……いえ、た、タイチさん……一緒に居ても良いですか……?」
「ん? まぁ、構わないけど?」
そう言えば、ミリーはアサシン。隠密者だ。先ずはこいつの武具を召喚するのが一番いいのかも知れない。
「ミリー、休むにはまだ早いから、先に武具を見に行かないか? 二人で。先に俺達の分を選んじゃおうぜ」
「は、はい!」
ミリーは嬉しそうに立ち上がり、俺と一緒に歩き始めるのだが、ミリーの足音が聞こえない。俺は不安になり振り向くと、ミリーはついて来ていた。
「どうかしましたか?」
「い、いや……足音が……」
「足音……ですか? あぁ、その忍び足のスキルですよ。タイチ様なら見る事も出来るのではないですか?」
もうタイチ様でいいや……訂正するのも飽きた。
「忍び足か……かっこいいな……。ちょっと歩いてみてくれよ」
俺の前を普通に歩くミリーだが、全く足音がせず、しかも気配が感じられない。ミリーのスキルを見ると、忍び足のほかに、隠密行動というのが付いていた。
「これってラーニングできないのか?」
スマホでリタに確認すると出来ると返信がくるのだが、やり方が分からない。
「練習してみたら如何ですか? 私の説明で良ければタイチ様に説明を致しますが……」
「そうだな、ちょっと練習してみるか。一応確認してみたし、できると分かっているから」
暫くらく同じように歩いていると、俺の足音が消えているように感じられる。もしかしたらと思い、スキルを開くと、しっかりと忍び足を覚えていた。初めてラーニングが出来たと言う訳だ! これはレベルが有るので毎日使えば、そのうちもっと早く、音という音もたてずに動く事が出来るのかも知れない。後は隠密行動だけだ。
「ミリー、店に行くまで隠密行動を使って歩いてくれないか?」
「かしこまりました!」
宿屋を出て人通りを歩いて行く。人の流れを逆らうかのように歩くと、ミリーはスイスイと歩いて行く。全く人に当たる気配がなく、そこに石か何かがあるかのように皆が避けて行く。誰もミリーの存在に気が付いていないような感じだが、皆は俺には気が付いているようで、鬱陶しそうにしていた。
「心を無にして歩くような気持ちで進んでいくのです。自分の存在を消すかの如く……」
ミリーが俺に教えてくれるので言われた通りにやってみると、何人かの人が気が付いていないかのように避けて行く。暫くすると、ミリーのように誰も、気が付いていないかのよう避けて歩いてくれるようななったのだった。
これで俺はスキルポイントを使用せず、二つのスキルを手に入れたと言う訳である。
武器屋に到着して、アサシン専用の武器を見ると、クナイやナイフ系の武器がメインだった。
「取り敢えず……忍者刀かなそれを二つ装備して、両手で戦う……そんな感じ?」
「そうですね……そんな感じですかね……後は銃を装備すれば、問題ないのかも知れません」
「じゃあ、武器は決まったな。帰ったら召喚してやるよ。次は防具だな」
「ありがたき幸せです……」
膝をついて頭を下げようとするミリー。俺は慌てて立たせ、外に連れて行く。
「もう……ミリーは……」
「だって……私のご主人様はタイチ様だけですし……」
こんな言葉を言われるのは嬉しい限りである。
防具屋を確認してから俺達は喫茶店らしき店に入って色々な人を見て、人間観察を行ってから帰る事にしたのだった。
★――――――★
名前:鈴木太一
性別:男
種族:ヒューマン
職業:青魔導士(変更不可)
サブ職:スキルマスター(変更不可)
レベル:3
攻撃力(武器を持っていないときの状態):10
守備力(防具を装備していないときの状態):10
魔力:5
敏捷力:10
HP:13
MP:7
装備(頭):皮の帽子
装備(上半身防具):鉄の胸当て
装備(下半身防具):鉄のレガース
装備(右腕):ロングソード
装備(腰):ベレッタM92(弾丸無限使用可)
装備(左腕):木の盾
装備(足):スニーカー
スキルポイント:30
【アイテム】
・魔法の袋(神器)無限に入り、太一の傍から離れる事のない袋
・知恵の指輪(神器)色々な武器などの知識が詰まった指輪
・スマホ(神器)リタから通信のアイテム
【特殊スキル】
・召喚能力・ラーニング
【スキル】
・隠密行動レベル:1 ・忍び足レベル:1
【魔法】
★――――――★
名前:ミリー
性別:女
身長:153㎝
体重:43㎏
誕生日:8月30日
胸の大きさ:D
種族:犬族
職業:アサシン
サブ職:追跡者
レベル:1
攻撃力(武器を持っていないときの状態):5
守備力(防具を装備していないときの状態):3
魔力:2
敏捷力:15
HP:8
MP:3
装備(頭):耳出し帽子
装備(上半身):忍び装束(上)
装備(下半身):忍び装束(下)
装備(右腕):忍者刀
装備(腰):ベレッタM92(弾丸無限)
装備(左腕):忍者刀
装備(足):スニーカー
スキルポイント:10
【アイテム】
【特殊スキル】
【スキル】
・隠密行動レベル:1・忍び足レベル:1
【魔法】




