表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/12

第九話

お久しぶりです。(前書きで話すことがです)

以前お話いたしましたが、僕は現在中学生をしております。

学年末テストが間じかに迫っております。

なので、読者の皆様を大変お待たせしてしまいますが、勝手ながら次話の投稿は3月中になります。

大変申し訳ございません。

ご愛読いただき感謝いたします。

これからもよろしくお願い致します。

それでは、第九話始まります。

少年―五十嵐秀才は下宿所の自室に倒れ伏せた。

「疲れたぁ~」

一ヵ月後に迫る体育祭の準備のため体育委員会役員である五十嵐は今日も廊下を駆け回ったのである。

不意にドアが開き―

「お疲れ様! 今日も大変そうだったね」

秀才の同居者である柵響子だった。

「そっちも運営委員会の方に呼ばれてたんだろ?」

「うん。思ってた通りと言うと嘘になるけど、最終的にはほとんど予想通りだったよ」

先日、五十嵐は生徒会に運営委員会からの呼び出しがあったことを知った。

不知火朱鷺からの情報だったが異例の事態だということを知り、外部の人間ながら気掛かりだったのである。

何しろ、不知火や海江田とは親交が深く、柵はといえば同居者である。

外部の人間ながら何かと生徒会と接点の多い秀才は、根本的な性格の問題かもしれないが自分以外のことにも気を回してしまう。

あまり表には出さないようにしているが、気になって仕方が無いのだ(心配している)。

「どうだったんだ? 予想通りってことはやっぱりクーデターを起こすつもりだったのか?」

「まぁ、そういうことになるね。でも、そのクーデターも戦乃宮くん本人が起こそうと思ってやってることじゃないんだ」

「???」

話がいまいち理解できない。

「最初から説明するね」

こうして、五十嵐秀才は今回の件の一連の経緯を知ることとなった。

三章―

生徒会本部室に集まった朱鷺達は一週間後に迫る運営委員会との決戦に向けての作戦会議やら今後の予定などの話し合いをしていた。

肝心の決戦のルールがあの後すぐに決定され、「五対五のチーム戦」で行われることになった。

五対五のチーム戦だが、各委員会の会長(要するに戦乃宮と琴羽)のどちらかが戦闘不能になった場合勝者が決定するというものだ。

将棋みたいだ。

生徒会、運営委員会の争いだったはずなんだが、どうやら他の委員会や一般生徒もチームに加えられるみたいだ(各チーム二人まで)。

制限時間は3時間、結界を維持できる限界までの時間らしい。

制限時間内に勝者が決まらなかった場合、後日再戦となる。

生徒会としてはこの案件を早く解決したいということもあり、後日再戦はなかなか困るようだ。

「それじゃ、チームのメンバーから決めていきましょうか」

琴羽の号令に皆、同意する。

琴羽は生徒会や一般生徒などからの信頼は何故か厚い。(何故かとか言ったら怒るが)

今回の会議も今後のためにということもあり、朱鷺が進行することになった。

朱鷺としては前回の生徒議会のようにキャラの濃いメンツではない為、少々気が楽なのだが、前回のように鴻池が助けてくれるというシュチュエーションも存在しない。

しかし、やるしかないのだ。

「今回のチームメンバーにはそれぞれ役割が振られており、【大将(プレジデント)】、【副大将(ヴァイスプレジデント)】、【前衛戦士(アタッカー)】、【後衛戦士(ガードナー)】、【回復戦士(ヒーラー)】の五種類だ」

恐らくルールを一番理解しているであろう朱鷺が生徒会役員たちに淡々と説明していく。

「まず初めに【大将】から・・・・・・」

大将(プレジデント)】―名前は会長やトップを意味する英語【president】から取ったものだ。

その名の通り、大将を意味し今回の対戦において最も重要となる役割の一つだ。

今回は強制的に両委員会の会長が勤めることになっている。

【大将】が戦闘不能になったらその時点でゲームは終了。分かりきった話ではあるが【大将】が力尽きたら敗北だ。


次に【副大将(ヴァイスプレジデント)】―これも、副会長や組織のナンバー2を意味する英語【vice president】から取ったものだ。

【大将】の補佐で、主に【大将】を敵から守る。

役職的な面から見てもそうなので今回は各委員会の副会長が勤めることになっている。

そしてここからが立候補制の役職の説明だ。

まず【前衛(アタ)戦士(ッカー)】―これは前衛、いわゆる戦線で相手に攻撃を仕掛ける重要な役割だ。

パワーに自信のある者、俊敏さに秀でている者が好ましい。


次に【後衛(ガード)戦士(ナー)】―これも想像がつくであろう後衛、前衛や部隊チーム全般の護衛が役割だ。敵の攻撃から【大将】から【前衛戦士】まで、全てを守る。

がたいが良く、先見性、危機察知能力に長けた人物がいいだろう。


そして最後に【回復(ヒー)戦士(ラー)】―これは、チーム内で負傷したものを回復させる役割を担っている役職だ。ルール上【回復戦士】以外は対戦中【回復魔術】を使用してはならない。チームのスタミナ維持や怪我の手当てなどは全て【回復戦士】が行う。

実際のところ結界内起こった怪我や、体に蓄積された疲労は、結界外に出ると全てリセットされることになっているので、力尽きたり限界を迎えた者は、強制的にリタイヤさせられる。

故に【回復戦士】がチーム全員の命を預かっているわけではない。

あくまで、対戦時のことだけである。


「役割の説明はこんなところだ。さて、立候補者はいるか?」

朱鷺が全体に質問すると、(生徒会役員は全10人)真っ先に(しがらみ)が手を挙げた。

「私、【回復戦士】します」

【回復戦士】に柵響子が決定した。

「じゃあ、僕は【前衛戦士】をするよ」

そういって挙手したのは生徒会一のランナー(陸上経験があり足が速い)兼、俊敏な効果を持つ【特性】、【韋駄天】の所有者―霞ヶ(かすみがせき)晋作(しんさく)だった。

「おぉ!」

他の役員が心強いといわんばかりにざわめく。

反対はないようだ。

【前衛戦士】には霞ヶ(かすみがせき)晋作(しんさく)が決定した。

最後に残ったのが、【後衛戦士】だった。

「【後衛戦士】には誰がなるんだ?」

「俺、いってもいいか?」

手を挙げたのは、まさにこの役をするために生まれてきたような男―所沢(ところざわ)太一(たいち)だった。

この男は、小学生の時「相撲」中学生の時「ラグビー」そして現在は「柔道」と筋肉質でがたいの良い、【後衛戦士】にぴったりの体型をしたマッチョ君だった。

もちろん文句の付けようもない。

【後衛戦士】には所沢(ところざわ)太一(たいち)が決定した。



さて、メンバーを再確認しよう。

大将(プレジデント)】―海江田(かいえだ)琴羽(ことは)


副大将(ヴァイスプレジデント)】―不知火(しらぬい)朱鷺(とき)


前衛(アタ)戦士(ッカー)】―霞ヶ(かすみがせき)晋作(しんさく)


後衛(ガード)戦士(ナー)】―所沢(ところざわ)太一(たいち)


回復(ヒー)戦士(ラー)】―(しがらみ)響子(きょうこ)

である。

はたして、このメンバーで運営委員会を打ち破り、無事、今まで通り生徒会活動を続行させることができるのだろうか・・・・・・

不知火朱鷺は気付いていた。

正式には怪しいと思っている。

「あのさ~ あれさ~・・・・・・」

「そうだよね~ アハハ・・・・・・」

廊下を歩く二人組み。

五十嵐秀才と柵響子。

「なぁ、琴羽。あいつら絶対何かあるぞ・・・・・・」

「ええ。私もそう思っていたわ・・・・・・」

そのすぐ後ろを、誰にも気付かれないように(気付かれまくっていて、何ならこっちが怪しい)ゆっくり尾行していた朱鷺と琴羽。

はたから見れば、余程こちらの方がそういう関係がありそうだと思われている本人たちは、自分たち以外の男女の関係には常に敏感である。

「クッソ~ リア充め~・・・・・・」

「物凄く楽しそうね! イライラするわ」

完全にやきもちを焼く二人。

普段から絶世の美少女とダブルベットで毎日寝ている朱鷺や、自分が少し気を寄せている相手と常に一緒に行動している琴羽が、たかがリア充っぽい二人組みにやきもちを焼くものおかしなことである。

琴羽は少しばかり意識しているようだが、朱鷺なんて一切と言っていいほど考えていない。

鈍感とはこのことである。


追ってくる朱鷺達にずっと前から気がついていた秀才たちは、

「俺たちってそんな風に見えるのかな?」

「別に、どう見えたっていいんだよ?」

などと、少々きわどい会話をする。

こちらのカップルもどきも自分たちよりも他人の行動に眼が行くようだ。

もしかしたら、人間なんてそんなものなのかもしれないが・・・・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ