83.2022年4月 退職
藤原秋風 28才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業、四菱商事へ入社後、司法修習を経て独立。
豊本千尋 21才 弁護士事務所にアシスタントとして入社。退職後秋風と会社を設立し、結婚。
2022年4月に入り、藤原秋風は父親に呼ばれ、千尋とともに港区の実家に向かっていた。
「お義父さんから呼ばれたのは久しぶりじゃない?」助手席で緊張する千尋。
「千尋ちゃんと結婚して直ぐに遊びにいってから2回目だね」緊張する千尋の手を握る秋風。
父親の夏良は港区の一等地に一軒家を建てて商社マンとしては十分な生活をしていた。
扉の前で電話する秋風。「母さん着いたよ。ガレージ開けて」
自動で開くガレージの中には車が2台。あと2台は入るスペースがある。
ガレージ内のボタンで扉をしめ、後ろ側にある扉から正面入り口に向かう。ガラスで囲われた通路で玄関に着くため、暴風雨でもガレージから家の中まで濡れることはない構造となっている。
玄関でインターホンを押すと、お手伝いの智代さんが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。リビングで旦那様がお待ちです」
「ありがとう」玄関に入る2人。
智代さんは昔から母の雪子を手伝ってくれていて、時々秋風の部屋の掃除をしてくれていたが、秋風が結婚してからは実家のみ手伝いとして来てくれている。
智代さんと呼んでおり、名字を知らない秋風である。
緊張する千尋の手をとり、リビングに行くと、ソファで紅茶を飲んで待っていた父夏良と母雪子が寛いでいた。
「こんにちは、お邪魔しますよ」
「いらっしゃい。お待ちしていたわ」母が千尋を出迎えてくれた。
「こちらをどうぞ」千尋の友人 百川さんがアルバイトしていたという有名なチョコレート屋のミントチョコレート菓子である。
「これ、白金にある有名なお菓子屋さんのよね」
「はい、友人がアルバイトしていたので、パティシエの社長とは昔から仲がいいのです」
紅茶のお供にチョコレートが出てきて、皆でのんびりしたところで。
父親が話し出した。
「今日来てもらったのは、早期退職で会社を去ろうと思っているので、二人にも話しておこうと思ってな」
「そういう事ですか。何かと思った。株の配当もあるでしょうし、いいのではないですか?」
「そうなんだよ。年間で税引き後1億8千万の配当があるから十分かなとも思うしな」
「アネゾンが配当ないので計算外でした。すみません」想定内だが一応謝罪しておく秋風。
「いやいや、オレンジ株だけで十分だよ。資産価値は450億になってるしな」
聞いて紅茶に噎る千尋。
「祖母の遺産を運用したらそうなったんだよ」秋風が千尋に補足した。
「配当の無いアネゾンの一部を売却して2人でのんびりクルーズでも行こうかと思ってな」
「いいじゃないですか。世界1周でも行ったらどうですか?」
「いいわね」雪子母も話にのってきた。
「どうせ海外にいくなら、メインをドバイにして居住した後に売却すれば、節税にはなると思いますが」
「いや、居住地はこのまま日本にしておく。日本人として正規に税金は払うべきだ」
「了解しました。20%の税金とは思いますが、念のため税理士に相談してから売却してください」
「まあ、すこしづつ売却していくし、使い切れんだろうしな」そういう父の話は贅沢な話だと思う秋風。
「アドバイスのお小遣いも下さいね」秋風が言う。
「必要ないだろう。お前に」笑いながら言う父親。
笑う千尋と雪子。
個人資産 14万ドル
日本秋風預金 150億円
日本秋風資産 161億円
運用増加資金 3610億円(AI運用による。経費等未控除)
日本運用資金 200億ドル(約2兆2千億円)
ハワイ秋風 60万ドル
ドバイ秋風 70,000万ドル
ドバイ秋風(運用) 22億ドル
下に【☆☆☆☆☆】ボタンがあります。
本文を読んで面白いと思われた方、続きが気になると思われた方は是非とも応援をお願いします。
今後の作品作りのモチベーションにも繋がります!




