78.2021年10月 地中海・紅海・アラビア海から太平洋へ
藤原秋風 28才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業、四菱商事へ入社後、司法修習を経て独立。
豊本千尋 21才 弁護士事務所にアシスタントとして入社。退職後秋風と会社を設立。
パリの結婚式の翌日、新婚旅行に出かける2人。
TGVでニースまで南下し、船に乗り横浜まで各国を寄港して1ヶ月で到着する予定である。
「TGVって、新幹線みたいな感じなんですよね、6時間乗っているっていうことは、九州ぐらいまでの距離ってことですかね?」
「うん、1000km位なので同じくらいかな。」
ゆったりとした座席であるが、新幹線よりも振動がある感じである。
「けっこう揺れますね」「そうだね。疲れているだろうから、寝てていいよ」
「はい。時差ぼけが未だ慣れないです」
船旅に必要な物で足りないものを買っておこうと思ったが、船内にもコンビニや各種お店もあるので、特段買い物は不要のようである。
二人とも熟睡している間にニースに到着した。
ニースから客船に乗る。
「大きいですねー」
「大きいね。それと、そろそろ敬語やめない?」
「あ、本当だ。なんか、敬語の方が楽で」
「可愛いからどちらでもいいのだが、よそよそしいので少し寂しいかな」
「わかった!頑張ってみる」
良いねの手をする秋風。
笑う二人。
荷物は別送していたので手ぶらの二人は、乗り場のテントで案内する乗組員に声をかける。
「藤原さまお待ちしていました。パスポートを確認します」二人ともパスポートを渡す。
タブレットで確認し、パスポートを返却、案内する乗組員。
案内されてタラップを上がっていく。
ちょうどトラックから下ろされている荷物が船のクレーンで取り込まれているところであった。
タラップから降りて船内に入ると、別世界である。「劇場に入ったようだね」
「確かに、ホテルというより劇場の雰囲気ね」
独特な高級感の船内に驚く二人。
エレベーターがいくつかあり、迷路のようになっている。
「14階になります」
「船は何階あるのですか?」
「全部で18階あります。劇場2つとレストランが30あり、店舗が20あります」
荷物を確認し、チップを渡して寛ぐ2人。
「一月過ごすので、ゆっくりしよう」
「うん。普段の生活から離れるけど、秋風さんは仕事忘れられるかな?」
「責任者が二人休むわけにはいかないからねえ。リモートで仕事するから宜しくね」
「もちろん」
「1週間は全員いないので、来週からリモートワークも楽しみだ」
部屋を見渡す。2LDKであるが、リビングが広い。
「リビングは何畳?」「30畳かな」
ソファに座る。窓は小窓なので日差しはあまり入らないが、LEDのライトニングで室内は明るい。
「のんびりだね」
かもめが飛んでいる。停泊する客船は夜に出発し、地中海・紅海・アラビア海から太平洋へ向かう。
個人資産 94万ドル
日本秋風預金 150億円
日本秋風資産 161億円
日本運用資金 200億ドル(約2兆2千億円)
ハワイ秋風 60万ドル
ドバイ秋風 70,000万ドル
ドバイ秋風(運用) 22億ドル
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