71.悪魔
お久しぶりです。Ⅵ章ラスト(案の定改稿してしまいました。。。)!!
何度も改稿し読者様に混乱を与えてしまいし申し訳ございません。。。
「…………やった、やったぞ。俺はこいつを殺したぞ!! ははははははは!! ははははははははは!!!!」
頭部の無い体は自重に引かれ地面に倒れる。その光景に口角は徐々に上がり、笑い狂う一人の悪魔…………
「…………あれ。僕は、何をしているんだ?」
さあ、夢から覚める時間だ。
「くッ、頭が……!!」
突如として襲い来る頭痛に頭を抑える憂。すると何故か額に"グチャァ"と気色悪い音と感触が残った。
「はぁはぁはぁ……ッ!!」
心臓が煩い。呼吸が荒い。視点が定まらない。冷や汗が止まらない。ゆっくり、ゆっくりと腕を下ろし、手のひらを見つめると…………見えたのは"赤い色"。何度も何度も浴びて来た赤くあかく紅くアカクakaku朱い血の色であった。
「何だ、何だよコレぇ……!!」
目に映るのは赤色だけではない。変わり果てた白い腕に血塗れの首無し死体。それら全てに覚えが無い。
「は、は、は??? 何が、どうして、嘘だろ、ぁあ……あぁぁあああ!!!!」
「ありがとう、流石は俺の相棒____素晴らしい"道化"であった」
「ど……けぇ…………?」
道化、そう憂を例えたのは他ならぬ相棒のアガレス……何処かいつもと雰囲気が違っている。
戸惑う憂はその疑問をアガレスに問おうとするが、同時に自身に起きた"ある異変"に気が付いた。
「アガレ……ス? いったい、何、が…………!!」
(ッ、体が!?)
「動かない、か?」
「ッ!!」
その言葉に激しく動揺する憂。アガレスの言う通り体を動かす事が出来ず、それどころか声までも出せなくなっていた。そこまで来れば流石に理解出来る。
「あぁ……久しぶりの世界だ」
憂は__体を乗っ取られたのだ。
(アガレス、てめぇ!!)
「ふはははは!! 本当に愚かだなァ......お前は」
(何ッ!!)
「覚えているか? 悪魔の契約には"代償"が付きモノだと。第三契約は"肉体的制約"、第二契約は"感情欠如"…………では、第一契約の代償は何か分かるか?」
(…………は? 第一って)
第一契約、それは魔眼を得た瞬間から結ばれる契約。
「無能のお前に教えてやる。第一契約の代償、それは"精神汚染"。契約悪魔の思想に染まり、やがて精神までも支配されてしまう代償。そう例えば…………行きたくもない学校に無理やり行かせるとかなァ!!!!」
(ッ!!)
『母さん、俺……学校に行くよ』
(…………まさか)
『お前も、俺の敵なのか?』
(……まさか)
『俺の人生を壊し、母さんを殺させたあいつらを____叩き潰す』
(まさかッ!!)
最初から、全部。
「ようやく理解したか。母を殺したのも、友と殺し合ったのも、復讐を誓い周りの人間を巻き込んだのも!! 全て全て全てェええ!!!!」
嘲笑い、踏み弄り、災いをもたらすモノ__人はそれを
「俺がさせた事だ、人間」
悪魔と呼ぶ。
「アガレァアアアアス!!!!!!」
「ふははははは!!!! あまりの感情の高ぶりに声が出てしまったわ!! 良い!! 実に良いぞ!! 絶望と怒りに満ちた良き叫びだァ!!!! ふははは!! ふははははははははは!!!!!!」
憂は叫んだ。真実を知り、全てが手遅れであると知り、叫ばずにはいられない憂。そんな無様な姿に悪魔は愉悦に浸る。
「ぁぁあああ!!!!!! 殺す!! 殺してやる!!!!」
「殺す? もう忘れたか!! この身体が既に俺のモノだという事をッ!!」
「ふざけんなァ!! 僕は、絶対、おま、え、を…………」
怒りに満ちる中、憂の声は途切れて消えた。一時的に表面に出れた憂の精神が再び悪魔に飲まれたのだ。
その事実に体を完全に支配したと確信した悪魔は、人間に別れを告げた。
「楽しかったぞ、それなりにな……ふは、ふはははは、ふはははははははははははァアアア!!!!!!」
それは禁断の"四つ目の契約"。
人間の体を依り代に、現世に君臨する悪魔の契約。
故に悪魔共はこう呼ぶ____《魔王契約》と。
ついに次章にて決着が着きますので応援の程よろしくお願い致します。
あと20時に以前投稿した話を掲載します。書いててね、話の流れが可笑しい事に気付いちゃったのよ。。。今後こういった事が無いよう努力します。
追記:「魔眼は右」「天眼は左」と少し設定を変更します。理由は「統一感出るし分かりやすいから」です。
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