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1…ヴィクトリア・ピーク

 ときどきヴィクトリア・ピークに上り、香港市街を眺める。

 香港には七百万の人間が住んでいる。山陵と海峡、港湾と城市、高楼と狭巷、七百万分の一の個。パスカルの無限を前にするまでもなく、有限は無に等しい。ひとりの人間は、不確かな一刹那の影ですらない。

 風が訪れ、初夏の雲を散らす。少女がはしゃぎ、眩しさに目を細めて額に手をかざす。俺はポール・オースターの小説を思う。幽霊たち。現れて消えるのが幽霊ならば、俺たちだって同じだろう。現れて、消えるだけだ。

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