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侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!  作者: のびろう。
第2章 学園編

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伝統祭編 恋と友情と、ちょっぴりトラブル

伝統祭も二日目を迎え、校内の熱気はさらに高まっていた。

イッセイは仲間たちの応援に回りながら、予定ぎっしりのヒロイン三人のもとへ顔を出す。



◯ クラリス編:お化け屋敷と誤って手をつなぐイベント


「イッセイくん、お時間ありましたら、わたくしのお化け屋敷に来てくださらない?」


演劇部の一企画としてクラリスがプロデュースした“呪われた貴族の屋敷”。

見た目の美しさとは裏腹に、内部は本格的な仕掛けが満載だった。


「きゃっ! な、なにか今通り過ぎましたわよ!?」


意外にもホラーが苦手なクラリスは、イッセイの袖にしがみつきながら進んでいく。

途中でバランスを崩し、誤ってイッセイの手をしっかりと握る。


「あ……こ、これは……し、仕方なくですわよ?」


終盤、イッセイの後ろに隠れるようにして進むクラリス。

出口を抜けた後も手を離さず、顔を真っ赤にしたまま小さく呟く。


「……こ、こういうのも、たまには悪くないかもしれませんわね」



◯ ルーナ編:フォトコンテストでカップル役に抜擢


ルーナが仕切る人気イベント「伝説の恋人フォトコンテスト」。

カップルとして仮装して写真を撮る企画に、なぜかイッセイも参加させられることに。


「イッセイくん、ほら、腕を組んで!これは演出だからねっ!」


ルーナは自らの魔法でドレス姿に着替え、イッセイとペアルックでポーズを決めていく。

が、途中でイッセイの頬にキスを仕掛けようとして――シャッターがちょうど切られる。


「な、なに撮ってんのよ、タイミング早すぎ~っ!」


頬を染めて怒りつつも、ルーナはその写真を「個人保存用」として大切そうに持ち帰った。


休憩中、ジュースを二人で分け合いながら。


「ねえイッセイくん……もし私たちが本当にカップルだったら、どんな風になると思う?」


イッセイが言葉を選んで答えようとした瞬間、ルーナはぽつりと呟いた。


「……私は、嬉しいけどな」



◯ リリィ編:商人魂と恋心がぶつかる模擬店勝負


リリィは商会協賛の模擬店で、スイーツバトルイベントを開催中。

イッセイは「客寄せ用の美形枠」として呼び出され、エプロン姿でリリィと一緒に接客。


「いらっしゃいませー! イッセイとリリィの“恋のスイーツカフェ”へようこそー!」


「待って!その名前いつ決まったの!?」


可愛く飾られたブースで、スイーツを試食し合いながら冗談を飛ばす二人。

ふとした拍子に、ホイップクリームがリリィの頬に飛んでしまい――


「ほら、拭いてあげる」


イッセイが優しく指で拭ってあげると、リリィは硬直したまま真っ赤になって言った。


「こ、これは恋じゃないもん!たぶん、営業用……ううん……やっぱりちょっと、恋かも……」


イッセイが「どっちなの?」と笑うと、リリィは目を逸らしてモゴモゴしながら呟いた。


「……たまには、甘いのも……悪くないかなって、思って」



◯ 日が暮れて、想いが芽吹く


祭りの締めくくりの噴水ショーを見ながら、イッセイはヒロインたちと並んで座る。

水面に映る光の演出に歓声が上がる中、それぞれがイッセイの手をそっと握ってくる。


「イッセイくん、こうしていられるのが……幸せですわ」

「もっと一緒にいたいなぁ、ね、今夜はまだ終わらせないで」

「ほら、次のイベント、私と回ってよね?」


それぞれの想いが、静かに、確かに、近づいていく。


そして、月の下でクラリスがふと呟いた。


「……来年も、こうして一緒にいられたら、嬉しいですわ」


イッセイはその言葉に答えるように、三人を見つめて、優しく微笑んだ。


恋と友情が交差する、かけがえのない一日。

伝統祭は、まだ続いていく――

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