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草の露を見てわが身に置き換える歌。
※露をなど徒なる物と思ひけむ 我が身も草に置かぬばかりを
藤原惟幹 古今集16哀傷 No.0860
その美しさが時を経て失われることを世に示す歌。
※花の色は移りにけりな徒に 我が身世にふる ながめせし間に
小野小町 古今集2春下 No.0113 百人一首 No.009
昔親しく、今は疎遠にされた女が男への想いを明かした歌。
※風吹けば沖つ白波立田山 夜半にや君が一人来ゆらむ
よみびと知らず 古今集18雑下 No.0994
(簡易解釈:立田山の方より今夜こそ貴方が訪れてくれるかとお待ちしています)
【相手が浮気しているのを知りつつ尽くしているのを男が何故かと怪しみ、隠れ見たときに女がこの歌を詠んだのを聞いて男は改心したという】




