第26話 帰宅後
「拾ってもらってありがとうございました」
車から降りた俺は運転席に座る竜さんに頭を下げると、竜さんは頑張りなよ、と言い手を上げて走り去っていった。
部屋に入り一息ついたところで俺はシオリにLINEを入れることにした。うまく伝える自信はないが、もう会わないにしてもこのままだと後味が悪い。
『今日はありがとう
もう寝た?』
既読つかず。まあ返ってこなくても仕方ない。とりあえずシャワーで身体を温めるとしよう。
シャワーから出るとスマホが点滅していた。シオリだった。
『起きてる』
『シオリ、次いつ会える?』
竜さんの話にあった通り、遠回しな言い方をせず直球で言ってみる。
『私みたいな遊ばれてきた女は嫌なんじゃないの?』
『違う、俺まだそういうの経験なくて自信なかっ たから戸惑っただけ
誤解させてごめん』
『そうだったんだ
じゃあ泊まってたら初めてだったの?』
『そうだよ、悪いかよ』
『悪くない、ぜんぜん悪くないよ
そうゆうのはちゃんと付き合ってる人とやるべきだ、笑』
『うるせえ』
『笑笑笑
明日バイト終わってからなら会えるけど、会う?』
『会う』
『じゃ、バイト終わったらLINEするね
おやすみ』
ついこの間まであんなにアリサのことを毎日考えていたのに、俺はシオリと明日も会えることに胸を踊らせていた。




