第38話:失恋の涙
今回は1話完結です。
水の都ウォーネの宿。イブは失恋のあまり、レインマジックハットを元に戻そうとしない。ハヤテはそんなイブを心配に思うも何もできないでいた。ヒトハは言う。
「イブの失恋を癒そうとしないのー?」
「!!俺はそんな卑怯な人間じゃない!」
「“イブをどうしても救う”って恥ずかしいことを言ったのは誰だっけ?」
「!」
ヒトハの言葉にハヤテはイブの過去を聞いた後の言葉を思い出す。ハヤテはイブのところに走る。
「イブ!」
「・・・何」
「あー・・・俺が言えた義理じゃないが、二つ目の頼みだ。今ある悲しみ、全部吐け。悲しみを俺にぶつけろ」
「・・・!」
「たとえ、シェルダンさんに失恋しても、俺がいる。ずっといる。イブの心の一番そばにいるから。俺の前だけは泣いていいぞ」
ハヤテの飾らない言葉にイブは一瞬沈黙を貫く。そしてイブはハヤテに抱きつき、そして彼女は涙を流しながら叫ぶ。
「うわあああああー!!!わあああああーん!!!」
一方、酒場で静かに酒を飲むシェルダンにジュースを飲むフルータは聞く。
「・・・何で彼女の告白に釘を刺すようなことしたんですか?あまりにも極端すぎます」
「・・・彼女には彼と幸せになって欲しいからね。それがたとえ、嬉しいでも苦しいでも」
すると、酒場のドアを開けた途端に突風が吹いた。周りが騒然する中、シェルダンはこれに気付く。
「・・・やっと来たか」
「七つの奇術師の称号を剥奪された“レリフ”」
次回からレリフとの決戦!お楽しみに!




