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双子美少女姉妹の妹の方にTS転生してしまったわ  作者: はるお


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猫型お嬢様は見ていた

手に持っていた剣を慌てて放すと、スッと消えて姉さんから貰ったブレスレットに戻った。


これは一体何?

姉さんから貰ったものだけど、流石にちょっと怖いから外そうとしたが、外れない。

ひょっとしたら呪いのグッズか何かなのかもしれない。


そういえば、お化け対策も姉さんは大量のお札を持ち込んで、貼り付ける場所など専門的なことも言っていた。

姉さんって何者?

いや、効果があるお札とかはAIで調べればわかるか。


アドベンチャーワールドで倒れていた腹痛お姉さんと車の中で何か話したあとに必死にチャットをしていたな。

あの後、スマホを渡してもらって中を見たけど、何もなかった。

抗議の目を向けるとぷぃっと目をそらした。

姉さんの挙動がおかしい。


今はそんな事より、付き添いの美人さんがどこに行ったのか探さないといけない。

岸壁に近づくと、彼女はずぶ濡れになって這い上がって来た。

そして直ぐに私を見つけると駆け寄って来る。


「大丈夫ですか? お怪我はありませんか?」


いやいや、まずはお姉さんの方が心配なのだけど?


「大丈夫。えっと、お姉さんは大丈夫?

 グズッ」

なんだろう、鼻がむずむずする。

もう風邪ひいたのかな。


「私は大丈夫です。少し濡れてしまいましたね。別荘に戻りましょう」


美人さんもずぶ濡れなので風邪をひく。

直ぐに帰った方がいいな。

それに人がワラワラ集まって来た。


急いで岸壁から別荘にもどり始めると、前から・・・。


「みーたーニャー」


ピクピクと動く猫耳カチューシャを付けた金髪の女の子。

まぁつまり、咲夜がジョセフィーヌ(猫)を抱えてこっちに近づいて来た。


咲夜が近づくにつれて、鼻のむずむずがだんだん強くなり、心なしか目も痒くなっている。

これはアレルギー反応だ。

ジョセフィーヌが近づくだけでこの反応。

記憶はないが、身体が完全に猫を拒否している。


「ジョセフィーヌを近づけるな」


美人さんの後ろにスッと隠れると、咲夜はピタッと止まってこちらを見る。


「にゃ、にゃんでジョセフィーヌの事を知ってるにゃ」

「姉さんから聞いている」

「なるほどにゃ。

まぁいいにゃ。それより、ジュートーホー(銃刀法)違反だにゃー。口止めにスキンシップを要求するニャ」


くっ。見られていたか。

だが、もうあれは手元にはない。ブレスレットに戻ったからな。

目の錯覚ということで押し通すか?


「それにぃ。舞が発情したメス猫のように悶えていた動画もしっかり撮影したにゃ」


な、なんだと!

と言うか、いつからいた!?


「動画の検証を要求する」


咲夜から送られてきた動画には、確かに頬を赤らめながら薄ら笑いを浮かべ、ほっぺに手をやりながら身体をクネクネさせている私が映っていた。


こんなふうに見えるのか。

マジでキモいから気をつけないと。

その後、目を瞑って腕を振った時に水しぶきが上がったところは写っていたが、手に持っていたあの剣は写っていなかった。


「良くできた動画。

 AI使って動画を作っても無駄。

 それと、私の身体を勝手に使った動画は肖像権の侵害につき削除を要求する」

「えぇええ。そんな事言うと拡散しちゃうにゃぁ」

「ストップ!」


私が動画の拡散をやめさせると、咲夜はニチャァっと嫌な笑いを浮かべた。

剣が写っていないので問題はないが流石にあのキモい動画を拡散されるのは嫌だ。


「私、可愛いと思いますけど」


は?

このずぶ濡れ女、横から見てたの!?


「そんな嫌そうな顔しないでください」


嫌に決まってるんだけど。


「咲夜お嬢様ぁ!」


スーツ姿の屈強な男性達が走って来る。

そのはるか後ろには、スマホを操作しながら厳つい顔で立っている高柳さん。


「ちっ。もうきた。とりあえずこれから小華の別荘に行くニャ」


咲夜がチラッとずぶ濡れの女を見ると、美人さんは直ぐにどこかへ電話をかけ始めた。

そして咲夜は猫を屈強なお兄さんに渡す。


「まだだ!」


私に近づこうとする咲夜を、高柳さんが制止してくれた。


「舞は猫アレルギーなんだ。猫毛まみれのお前が近づいちゃだめだろ」

「むぅ。分かったにゃ」


スーツ姿のオバサンが現れ、咲夜の全身にスプレーをかけた後、綿菓子のようなはたきで叩き始める。


「すまんな。急に訪ねて。咲夜の家族は旅行に行ってしまってな、家に戻っても誰もいないんだ。

 私だけだとつまらないらしくてな。

 ああ、もちろん私の家族も全員マレーシアへ旅行に行っているぞ。

 ははは・・・」


死んだ魚のような目で事情を説明する高柳さん。

要するに、旅行の日に勝手にどっかにいった咲夜と、それに巻き込まれた高柳さんは置いてきぼりになったという事か。

可哀想に。


そういえば、咲夜の家と花形さんの家って仲が良くないって聞いたけど、大丈夫なのかな。


「バーベキューをするのですが、ご一緒されますか?」


電話を終えた美人さんが尋ねる。

大丈夫みたいだ。


「野菜はいらない。肉と魚希望だにゃ」

「こら! わがまま言うんじゃない」

「痛いにゃ」


咲夜のほっぺをつねる高柳さん。

美人さんは苦笑いをしながら、再度スマホで別荘に咲夜達が向かう事を伝えている。


ところで、高柳さんが私とスマホを交互にチラチラ見てるのだが。


「いや、最近付き合いやすくなったと思ってたが、こういう仕草もするんだな。」


高柳さんのクラスのチャットルームを見るとさっきの私の動画がアップされてた・・・


咲夜は永遠に無視決定・・・


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