表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

第6話 旅たちの日

またまた説明回です、

今日で僕は転生して6歳になった。


言葉が話せるようになるまでは、ひたすら、ママやパパ、兄や姉、爺の語り掛けでなんとなく状況を整理していた。皆優しく本当に姿かたちで判断してはいけないと心から思った。


特にケル兄さん、オル兄さん達は、最初僕が姿におびえていたのを感じ、何を思ったか人型でなくサイズをさらに小さくして、今ではケル兄さんが普通の大型犬サイズで僕が上に乗って散歩できるサイズだ。オル兄さんに至っては何故か小型犬サイズだ。僕とケル兄の後ろをきゃんきゃん言って付いてくる。


毎日のように、ケル兄の背中に乗り頭にパパをのせて、オル兄がきゃんきゃん後を付けて近場?で、食料の獣、魔物を狩ったり



パパも何故かブラックドラゴンの姿のまま僕の頭の上に乗れるサイズになって生活している。「重力の魔法を使っているので重さを感じないだろう」とパパが言った通り重くないけど、何故僕の頭の上か謎だ。


ママ、ヒューお姉ちゃんは人型に変化しているが、2人とも美人すぎる。スタイルも流石親子、目のやり場に困っています。

キーちゃんも人型に変化しているが、何故か幼女姿です。なんか、僕の歳に合わせてるみたいです。


問題はファブリー爺だ。最近では爺と呼ぶとファーちゃんとよぶのじゃ!と騒ぐ。

爺は、ケル兄、オル兄に対抗してなのか、何故か!猫耳少女に変化している。頭が痛い。


家族には、僕が転生者と言う事とウラノスが話してくれたことを伝えた。

「これ程気が似ていて、名前がカイルスなのも理解できたわ」「なるほどな、我が疑問解決した。」

ママ、パパはしきりに僕の話にうなずいていた。


僕の家族は、ウラノスの話していた聖獣だった。

怪物、魔物扱いしてごめんなさいと心の中で謝った。


ママ、パパ、ケル兄、オル兄、ヒューお姉ちゃんは筋脳だったから、この世界の大まかな状況と魔法以外は参考にならなかった。


キーちゃんには色々教わったが、限界があった。この世界の文字などは解らなかった。


僕は疑問に思わず、会話を聞いて話していたが、元々言語が違うらしい。

爺の持っていた書籍を見ても読めなかった。何か技能が発動して言葉を変換してるらしい。


爺は流石大賢者と自称してるだけのことはあった。今の姿は納得いかないけど。

悔しいが、文字の読み書きを教わり、この世界の詳細やこの世界の知識、ルール、魔法を教わった。


スキル(技術)に関しては、ウラノスの能力を引き継いだらしく、200種以上ある。

【生物創生】【鉱物創造】はやばそうなにおいが・・・。

【異空間収納】というとんでもないけど、凄いものもあった。これはいろいろ試したが、生きてる生物(ただ、生きてる獣や魔物を入れると、収納してる空間で暴れたり、糞尿したりするので、檻が必要だった。)も植物もOKで、死体もOKだった。無機質なものは当然OKだった。驚いたのは、遺体は腐らずそのままだった。


猫耳少女の姿の「のじゃ」「じゃろ」爺に・・・心で血の涙を流しながら教わった。

特に魔法の発動方法は参考になった・・・悔しい。

「そうじゃろそうじゃろ!ファーちゃんの教えに間違いはないのじゃ」

と猫耳少女爺がのたまった時は殺意さえ覚えた。


現在この世界は、種蒔きと収穫、洪水台風などの災害時期を知るために、1年が365日で決まってる。

月の満ち欠けがだいたい30日で1周するから、1ヶ月が30日で12ヶ月あり、残りの5日を神様の祭日としてる。


この世界は、ママ、パパが空から見て、前の世界(地球)と陸地の形がよく似てると言う事。

ウラノスが世界を創造した時、地球を参考にしたらしい。


家族の話を聞くと、文明レベルはやはりローマ時代程度らしい。

僕が今いる大陸は、ヨーロッパ大陸のフランスがあった場所みたいだ。


人族主義(獣人族奴隷)、獣人族主義(人族奴隷)、人族と獣人族の共存主義と国それぞれに対立してる状態らしい。人族主義同士、獣人族主義同士で同盟を組んでいるかというと、そうでもないらしい。

それぞれの国が主導権を主張してグダグダらしい。


交易、貿易、通商はそれぞあるのだが、富める国を攻めて富奪い取る、戦争に勝ち戦争賠償金を取るのがこの世界のスタンダードらしい。

そのため、殆どの民は常に飢えていて、生活は困窮して明日が見えない状態だという。

それでも、交易、貿易、通商は有り、物々交換が主流だが、塩、胡椒、金塊、穀物、綿、家畜通貨替わりだったり、通貨は一応それぞれの発行した銅貨と銀貨が12:1で流通しているらしい。

ヨーロッパ大陸(仮名)で大国と言われる3つの国はその他に金貨も銀貨大体1:10で流通してるらしい。

紙はまだなく、羊皮紙、木簡が主流で、植物等の繊維を水中でばらばらにし、薄く平らに伸ばし乾かした物はまだないらしい。


この世界では魔法を使える人間(人族、獣人族をまとめた総称)は、程度は違えど、10人いたら1人は使えるらしい。が、魔法を使える総数の半分以上は初級魔法しか使えないらしい。


一応69年間生きてきたので、猫耳少女爺のいう事は理解できた。悔しいが。


話を聞くたびに、心が痛かった。

何故きちんと国作りをして、民を幸せにしないのかと。

知識、知能があり、会話ができるのに、目先の欲で武力に訴えて略奪して何になるのだと!


ウラノスが作りたかった世界はこんな世界ではないはずだ。


僕は家族に話した。僕の考えを。旅をしてこの世界を見て僕が出来る事を探したいと!


家族は賛成してくれた。ついでに爺も「めんどうじゃの~」と言いながら賛成してくれた。


そして僕が6歳になったら旅に出ることを家族で決めた。


今日がその日だった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ