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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第四十三章 最強装備も目前! LV98と〈鉱ダン〉伝説の鉱石!

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#1891 ゼフィルスとラナは〈金箱〉ドロップ革命済み




「みんなよくやってくれたな!」


「天使の水晶が2つもあったわ! これまでは1つだったのに、天使たちからの圧が強かったからおかしいと思ったのよ!」


「はい。ボスがいる影響かとも思ったのですが、それにしては天使が発生する数が多かったので調べましたところ、2つも水晶を見つけるに至りました」


「みんなご苦労様だ!」


 俺たちがボスに集中している間、ラナやエステルたちもなるべくボス戦に天使たちが乱入しないよう、たくさん殲滅してくれていた。

 それでも漏れが出て乱入してくる天使が居たほどの数の天使に疑問を持った一部の部隊が2つ目の水晶を見つけたようだ。

 1層から4層は1つだけだったので、単純計算で倍かぁ。


「それにここは明らかに〈教会ダン〉よりも水晶から出現する天使のスピードが早いですわ。1分間に20体ほども生み出されていました」


「1つの水晶で1分間に10体ね。6秒に1体生み出されると考えれば結構な脅威よ」


「これでまだ5層だというのだからおそろしいよ~。深層まで行ったらいったいいくつ水晶が置かれていることやら」


 リーナが、おそらく〈竜の箱庭〉を使って観察した数を報告するとシエラがその脅威度に手を顎に当てて考える動作をし、カイリが深層のことを考えてちょっと震える。

 1分間に大体3つ分の群れ(パーティ)が出現しているということだ。さすがは物量ダンジョン。

 そんな今後の脅威に難しい雰囲気になるメンバーたちだが、


「もうみんな! 今からそんなことを考えたってしょうがないわ! 今は〈金箱〉タイムよ! せっかくノーアが『ドロップ革命』してくれたのよ! 良い物が入っているに違いないわ!」


 そうラナが明るい言葉を告げたことで難しい空気が霧散する。


「そうでしたわね。今から考えても仕方ありませんわ。なにせ、これから何が起こるかまだ分からないんですもの」


「これほどの戦いでも戦闘不能者はゼロだったわ。もし予想通りの戦いがあったとしても、なんとかなるわよ」


 さすがはラナ。〈エデン〉最高のムードメーカーだ。

 一瞬で空気を払拭し明るいものに変えてくれる。そんなラナにいつも支えられてるぜ!


「だな! ――よし、これより〈金箱〉タイムに移るぞー! 最上級ダンジョンのランク3にはいったいどんなお宝が入っているのか確認するんだーー!」


「テンション高いですの!」


「でも分かる! 私も見たいもん!」


「あたいもだ。戦士っぽいボスだったし、そういう装備系をドロップするかもしれないぜ!」


「武器なら私が一番に使いたいですわ!」


 ラナサンキューな。

 みんなで〈金箱〉を取り囲むと、いつもの空気ができあがる。


「〈金箱〉は2個! これは〈幸猫様〉たちと〈神猫様〉の恩恵に違いないぞ!」


「〈神猫様〉バンザイよ!」


 最上級ダンジョンのドロップにして〈幸猫様ファミリーズ〉の最後の御神体――〈神猫様〉。

 その効果は〈ボスドロップの宝箱を確定で1つ増やす〉だ!

 故に2つ! 最低2つの宝箱を落とす! 素晴らしいです〈神猫様〉!


 今回は〈聖界ダン〉初の〈金箱〉ということで、開けるのはギルドマスターである俺だ。ここは良いものを出しておきたいところ!

 この先に進んでも問題無いとみんなが思うような、そんな素晴らしく良いものをお願いいたします、〈幸猫様〉!


「残りの1つは私が開けるわ!」


「みゅみゅみゅ~。今回は異論はなしなのです!」


「ええ、ラナ殿下がどうぞ開けてください」


「アリスは――」


「はいはい。アリスはこっちに来てくださいね」


「にゅ~」


 ラナの立候補に異論を告げる者は無し。

 どうやらさっきのラナのおかげで空気が払拭できたことで、ここはラナに譲るという空気ができた様子だ。あのルルが悩んだあげく譲っているからな。アリスはキキョウに連れて行かれてしまったが。あとカルアはなぜかリカが抱きしめてる。

 3班のラナはボス撃破に参加していなかったが、さっきのボス戦はもう総力戦みたいなものだったので宝箱を開ける権利はみんなにある、とみんなが同意した形だな。


「私が開けて良いのね! ありがとうみんな! 私はこれよ! 絶対にこれを開けるわ!」


「やっべ、なんか良いのが取られた予感がするんだけど!?」


 でもラナに最初に開けさせるのは悪手じゃね!?

 俺が良いもの当ててもラナがそれを上回る良いものを当ててきそうなんだけど!?


「さあゼフィルス! ギルドマスターが最初に開けるのでしょ? 早く早く!」


 おお、俺が大注目に! それラナがトリってことなんだけど??

 く、こうなればラナと同格の良いものを当てるしかない!

 俺は精一杯真剣にお祈りする。〈聖界ダン〉で初の〈金箱〉だ!!


「〈幸猫様〉〈仔猫様〉〈愛猫様〉〈神猫様〉! 〈金箱〉ありがとうございます! どうか良いものを! どうか良いものをお願いします!」


 届けこの思い! 〈幸猫様ファミリーズ〉へ!

 いざ!


 ガッと〈金箱〉の蓋を掴み、持ち上げると、中に入っていたのはレジェンド色のレシピ! レジェンド色は革命大成功の証だ! 俺はグッと拳を握りしめた。


「よっしゃ! エステル頼む!」


「はい! 『解読』です!」


 俺が持つレシピに『解読』が当てられ、読めるようになっていく。それと同時にわらわらとメンバーが俺を囲んできた。40人くらいの女子に囲まれ中です!


「出たわね。これは――〈上位天使の飛天翼(ひてんよく)〉?」


「お、おお! これ飛行できる装備だぞ! しかもほぼ制限無しで誰でも恩恵を受けられると書いてある! 汎用型飛行装備だ!」


「な、なんですってーー!」


 イエス〈幸猫様ファミリーズ〉バンザイ!!

 良いの来た! 本当に良いの来た! いや、マジで凄いのが来たぞ!

 素晴らしい、素晴らしいよ!

 こんなの来てしまった日にはそりゃとんでもないことになるよ!

 ラナが叫ぶのも分かるというものだ。とても喜色を帯びた声だったんだぜ。


 俺たちメンバーでその装備の説明を食い入るように読む。


「〈上位天使の飛天翼(ひてんよく)〉。エリサさんの〈妖魔の飛魔翼(ひまよく)〉のさらに強力な装備ですね。しかもレシピ……」


「さらにはこれは【天使】職専用装備ではないのがポイントですわ。こんな装備が汎用系とは……」


「アクセサリーを2枠使うみたいだけど、他に制限は無し。あとデメリットになりそうなものがMPの継続消費くらいしか無いのが最大の利点ね。『天空飛翔』と同じ効果よこれ?」


 予想以上にとんでもない物が当たってしまったおかげでアイギス、リーナ、シエラがとても難しそうな顔で呟く。喜んでいる者、はしゃいでいる者が大半の中、一部はこれが起こす影響力について考えているようだ。

 さすがは〈大天使級・メタトロン〉のドロップ。〈メタトロン〉といえば天使の中でも最上位に位置づけられている存在だからな。まあ、今回登場したのは大天使級の力しか出せない弱体化メタトロンだったが、そのドロップは凄まじい。


「ヴァンが使っている〈魔法使いの箒杖〉も凄まじいものでしたが、あれは杖の適性を持つ職業(ジョブ)しか装備できない上に、杖を媒介とした魔法やスキルが一切使えなくなるというデメリットがありました」


「かなり大きなデメリットよね。それでも〈ミーティア〉を始め、あれを使う人は多かったけれど……。こんなのが出回ったらまた世界が震撼してしまうわよ」


「最上級ダンジョンのドロップ品は、どうしてこうも世界に与える影響が大きいのでしょう??」


 それな。うん、俺も当たったは良いけれど、作製したものを売るのは少し考えたいところだ。とはいえこれは革命済みなので徘徊型ボスのドロップ級。素材には徘徊型ボスの素材が結構な数必要で、そう簡単には量産できないようになっているけどな。


「これは帰ってから再検討しましょう」


「ですわね。しばらくは〈エデン〉〈アークアルカディア〉〈エースシャングリラ〉のみで使うことになりそうですけれど」


 ということで、〈上位天使の飛天翼〉については一旦扱いが保留になった。

 仕方ないね。あとでタネテちゃんでも喜ば(驚か)そう。


「ようやく私の番ね! 私も良いものが当たると思うのよ!」


「ラナ殿下! 期待しています!」


 俺の当てた〈上位天使の飛天翼〉を前にして良いものが当たる宣言。さらにマシロも一切疑わない清らかな視線をラナに送っているのだ。

 ラナもそれを当然のように甘受している。焦りは無い様子だ。


「〈幸猫様〉〈仔猫様〉〈愛猫様〉〈神猫様〉! いつも感謝しているわ! またたくさん撫でてあげるから、私に良いものを授けるのよ!」


「んん??」


 なんだか不穏なセリフが一部混じっていた気がするがきっと気のせいだろう。


 お祈りするラナはまさに聖女の貫禄。非常にサマになっていた。

 目を瞑っていたラナがその瞼を上げて、〈金箱〉を掴む。そして――。


「オープンよ! ――ん? これ、生産用のアイテムじゃない? 錬金釜よ!」


「え?」


 俺の喉からなんか自然に「え?」って出た。

 目をパチパチしながら改めて宝箱の中を見る。

 ラナが取り出したのは、そう、明らかに錬金に使いそうな――錬金釜だったのだ! え? うそ? マジで?


「『解析』! ――これは、間違いありません。【錬金術師】系統の生産アイテムですよ! その名も〈最上竜王級・錬金釜〉! レジェンド級です!」


「やったわね! ハンナへのお土産ができたわ!」


「ハンナへの特大のお土産ができちゃった!?」


 それは生産アイテムの中でも最上級。

 しかも数ある生産アイテムの中からなぜかピンポイントで錬金釜がミラクルツモしたのだ。

 もちろんラナはこれをハンナへのお土産にするつもり満々だ。

 た、確かにこれはある意味で俺と並ぶ、いや、俺をはるかに超えるドロップ品!?


「ハ、ハンナさんにはもう少し手加減するよう言っておく必要があるかもしれませんわね……」


「ハンナの生産がこれ以上パワーアップしたら、間違い無く世界にとんでもなく影響が出るものね。もう手遅れかもしれないけれど……」


 そんな短い話し合いのようなものがリーナとシエラの方から聞こえたんだ。

 ハンナが天使の翼と同じくらい、いやもっと世界に影響を及ぼしそうとのことです。

〈幸猫様ファミリーズ〉の『神幸運』は、今日も絶好調だぜ!




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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
ハンナ様がハンナ神になってしまう。 〈生産神・ハンナ〉爆誕! 『こ、この〈最上竜王級・錬金釜〉でスラリポマラソンしたら、どうなっちゃうんだろう……? ゴクリ!』 ところでこの〈上位天使の飛天翼〉、…
もしかして、もしかしてなんだけど、装備を完璧に揃えた後に再度ジョブを取り直してドロップ系のスキルを切った方がより美味しいキャラクターになるのでは?
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