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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第四十三章 最強装備も目前! LV98と〈鉱ダン〉伝説の鉱石!

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#1889 〈聖界ダン〉の1層は陣取り。天使本拠地攻略




〈聖界ダン〉は〈教会ダン〉の続きと言った方が合っているかもしれない。

 陣地取り合戦なのだ。


〈教会ダン〉の時は悪魔も居たので三つ巴だったが、今回は天使のみ。

 とはいえ〈教会ダン〉の時は教会ごとに戦力が分散していたため、手頃な巣を1つ1つ落としていくという感じのダンジョンだったが、ここは本格的。

 分散しておらず、戦力が集中している。まさに本陣、本拠地といったダンジョンなのだ。本拠地攻めだな。


 ゲーム時代、「あの〈教会ダン〉の水晶は転移装置で、〈聖界ダン〉からリクルートされていたのでは?」みたいな考察も出ていたっけ。

 まさに見た目は天使の本拠地。最終決戦みたいなイメージと言えば分かりやすいだろうか。


「ん。この辺で天使たちが動き出した」


「『罠発見』デース! やっぱりこの辺に、というかこのダンジョンに罠は見当たらないデース!」


「了解だ。――みんな、そろそろ天使が動き出す境界だ! 罠の類いは無し。遠距離攻撃できるメンバーでまずは先制攻撃を叩き込み、〈巣多ダン〉で確立した戦法のように天使を巣から引っ張り出す! ラナ、リーナ!」


「任せなさいよね!」


「いつでもいけますわ!」


 カルアの偵察エージェント黒猫部隊はこの辺で消息を絶った。

 簡単に言えば境界を踏み越えたので天使にボコられたのだ。〈教会ダン〉でもよくあったのでカルアも結構慣れている様子。

 カルアが指し示した場所で横に広がり、パーティごとに陣形を整える。罠の類いがないのでやりやすい。

 準備が終われば〈エデン〉の超超遠距離攻撃担当、ラナとリーナがスタンバイ。


「それじゃあ始めよう。ノエル!」


「バフ掛けちゃうよー♪ 『プリンセスアイドルライブ』♪ 『エールベストパフォーマンス』♪」


「『大聖女の祈りは癒しの力』! 先制行くわよ――『大聖光の無限宝剣』!」


「城攻めの基本は砲撃ですわ! 『竜絶兵砲・V(ヴィクトリー)ドラゴンバスター』! 『四戦兵砲・エーテル・バスター・クワトロ』!」


 ノエルのバフが全体に掛かり、直後に〈白の玉座〉に座ったラナの宝剣とリーナの砲撃が飛んでいく。

 すると天使たちは素早く動き出した。さすがは最上級ダンジョンのモンスター。

 さらに、とある厄介なモンスターが出現する。


「「「「―――!」」」」


「あれは、白い盾?」


「まさか、自在盾なの?」


 翼の生えた盾がたくさん出てきて一斉にスキルを使うと、シエラの『カバーシールド』のように64本の無限宝剣とリーナの強力な砲撃に割って入ったのだ。

 まさに本拠地を守るシエラの如く。


「んなー!?」


「攻撃防がれましたわ!」


 他の天使や本拠地を守るように展開したのは――〈盾の天使〉!

 なんと〈盾の天使〉にラナやリーナの攻撃が命中。防がれてしまったのだ。いや。


「完全に防げているわけじゃないわ。むしろ何十体も光に還っているわよ」


「盾を粉砕してましたの!」


「防げてないよ!? 身代わりだったんだよ!?」


 シエラの報告に続いてサーシャとカグヤのツッコミが響く。

 うん。よく見れば盾たちが代わりに光になっただけだったわ。

 普通に戦況には大きく響いているので安心である。

 うちのヒーラーの火力がとんでもないんだぜ……。


「天使部隊、出動! 遠距離攻撃、来ますわ!」


「遠距離攻撃ならあたしの出番でやがりますね! 『大強欲吸覇城占盾だいごうよくきゅうはじょうせんたて』!」


 反撃の遠距離攻撃が雨のように発射されるが、前に出るのはモニカ。

 遠距離攻撃のダメージを極端にカットする【強欲】効果で、これだけの攻撃を盾に受けまくってもへっちゃらだ。


「回復しますねモニカさん! 『エクストラハートヒール』!」


「あ、ありがとうでやが、ですマシロン!」


「いえいえ~」


 そんなモニカを癒すのはマシロだ。

 なお、モニカはマシロへ対してだけはいつもの言葉が使いにくくてしょうがないらしいと俺は知っている。実際変な言葉使いになってるしな。

 マシロの純粋さが突き刺さりまくってる。


 それから三度の雨のような魔法攻撃が発射されるもモニカや他のタンクが全て防ぎきり、ついに剣や槍を構えた天使部隊が到着する。


「ギリギリまで引きつけろ! 前へ出すぎたら巨樹から遠距離攻撃の雨が襲ってくるぞ! 突出するなよ!」


「〈巣多ダン〉戦法をよく思いだしてくださいな! 〈連型〉戦でもいいですわ!」


 しっかり声を掛けて連携を意識させ、衝突。

 ギリギリまで引きつけさせたのは、その方がその分遠距離攻撃の雨が弱まるからだ。


「『エンプレス・オブ・カバー』!」


「『制空権・神閃域(しんせんいき)』!」


「ポン! 群がるは幻の甘い夢の蜜! ――『甘夢幻(かんむげん)二塔盾(にとうたて)』!」


「『神守盾(しんしゅたて)』!」


「行きます――『ジェラシーフィールド』!」


「『絶対ガブリエル頑強盾』!」


 激突の瞬間、各受けタンクたちが防御スキルを使って受け止める。

 最上級ダンジョンの天使は剣、槍、メイスが標準装備。ほとんどが人型だ。

 聖戦やラグナロクみたいな印象を抱くぜ。

 とはいえさっきラナの宝剣をかばって光になった盾の天使みたいな、人型ではない天使もいる。というか、この盾の天使が結構なくせ者なのだ。


「ん――『256ジ・エンド』! にゃ?」


「とうー! 『ディストラクションブレイカー』! あ! 盾さんが割って入ってきたのです!」


 カルアの攻撃が天使の1体に当たる直前。そしてルルのブレイク付きの剣技が命中する直前。盾の天使がカバー系のスキルを使って割って入ってきたのだ。

 おかげで人型天使への攻撃は防がれてしまい、さらに反撃まで許すことになった。


「「―――!」」


「ん! あぶな」


「ルルにそんな攻撃は効かないのです!」


「今のは、――結構厄介かもしれないわよ」


「はい。シエラさんの自在盾のように、攻撃に割って入られますわ!」


 そう、今まで盾持ちモンスターは数居れど、こうして誰かをかばう系のモンスターはそう多くはいなかった。

 だが今回の戦闘では、そんなモンスターをかばってくる盾専用のモンスターが登場したことで、非常にやりにくくなっていたんだ。これは、相手にタンク役がいるということに他ならない。

 そりゃやりにくいだろうさ。だが、やり方はいくらでもある。


「単発で攻撃するな! 防がれて反撃されるぞ。こうやるんだ――『ハヤブサストライク』!」


 俺はみんなに見本を見せるように前へ出る。

 そして二連斬りスキル『ハヤブサストライク』を発動。

 当然のように割って入ってきた盾の天使を一撃目で弾き飛ばし、二撃目を天使に直撃させる。天使は盾で防いで反撃しようと構えていたところに出鼻をくじかれた感じに直撃。ノックバックした。そこへ。


「『サンダーボルト』!」


「―――!?」


 剣先を向けて電撃の特大矢をぶっ放す。

 それはノックバックした天使だけではなく、後方の天使も巻き込んで吹っ飛ばしたんだ。


「二連撃や範囲攻撃で纏めてぶっ飛ばせ! 盾の天使が割って入ってくることを前提に、盾の天使ごとぶっ飛ばしてしまうんだ!」


「なるほど、複数の攻撃、もしくは弾けばいいのだな――『二刀斬・雷鳴麒麟(らいめいきりん)』!」


 ちょっと強引に突破するくらいがちょうど良い。

 俺が実践して示せば、まず飛び込んで来たのはリカ。

〈五ツリ〉の『二刀斬・雷鳴麒麟(らいめいきりん)』を使って一刀で盾の天使を、二刀目で天使を攻撃して戦果をあげていた。二刀流で1体ずつ攻撃する手腕。見事だぜ。


「難易度たっか!」


「ふむ、単発の技が多い僕は、通常攻撃を混ぜると良い感じですね、このように」


 ニーコがビビるが、横のセレスタンがただのパンチ(通常攻撃)で盾の天使をぶっ飛ばし、直後。


「『瞬拳(しゅんけん)』!」


「―――!?」


 スキルを発動して剣持ち天使を光にしていた。


「こうすればよろしいかと」


「ぼくには荷が重いんだが!?」


 セレスタンの軽々と本命を仕留めるプレイヤースキルにニーコはさらに悲鳴を上げていたよ。こんな戦闘中なのになんだか癒される。


「というか、2人1組でやればよろしいのですわ! 1人が盾の天使担当、1人が本命を叩くのですわ!」


 あ、それだ! 俺もそれが言いたかった。

 リーナナイス。最初は2人1組の方が確実だな!


 こうして攻略法が見えるとあとは早かった。


「天使たちの圧力が下がってきたな。押し込むぞ!」


「「「おおー!」」」


「アリス! サーシャ! 撃ち込めー!」


「いっけー! 『神の(イカヅチ)』ー!」


「了解ですの! 『全ては凍り付き溶けることは無い、永久(とこしえ)のニブルヘイム』!」


 魔法使い組のユニークスキルもじゃんじゃん使って天使たちを蹂躙。

 とうとう俺たちは巨樹へと到達したのだった。


「あった! 〈教会ダン〉のところにあった水晶と同じやつだよ!」


「サチっちナイス発見!」


「ゼフィルス君、コレに触れていいかな?」


「おう! サチ、タッチだ!」


「はーい!」


 最初にそれを見つけたのは仲良し3人娘のサチだった。

 そう〈教会ダン〉にもあった天使発生装置である。

 この一層の巨樹も天使たちが転移してきていたのだ。

 サチがタッチすれば水晶の色は青くなり、天使が出なくなる。


 実はこれ、今サチはこれが天使発生装置であると看破して止めたわけだが、普通〈教会ダン〉をプレイしていないと、〈聖界ダン〉でどうやって天使を止めたらいいか分からないという高度な罠だったりする。

 俺が上級上位ダンジョン攻略中に、やや強引に〈教会ダン〉の攻略を決めたのはここに理由があった。〈巣多ダン〉と〈教会ダン〉に慣れておけば〈聖界ダン〉も割と同じ戦法でいけるのだ。


「みんなよくやった! 巨樹の制圧が完了したぞ!」


「制圧って言ったわよ」


 ゲフンゲフン。シエラがジト目だ! どうやら制圧は気に入らなかった様子だ。

 言い換えよう。


「みんなのおかげで一層は無事攻略完了だ!」


「言い直したですの!」


「そっちの方がいいよー!」


 うむうむ。サーシャたちから評判は上昇だ。シエラは相変わらずジト目だけどな。ひゃっほー!


 何はともあれ一層を攻略できたことは大きい。

 これでこのダンジョンの攻略法がみんな分かったことだろう。

 天使に打ち勝たなくては先に進めない。

 簡単に言えば突破できるくらい俺たちが強ければ良いのだ!


 さあ、この調子でテンポ良く攻略して行くぞ!




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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
敵の『庇う』ほど面倒なモノはないよなあ。 色々とこれまでの戦略が崩れるし。
モニカにマシロの侵食ならぬ漂白が進んでる… そのうちですます口調が板についたりするんだろうか
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