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最後の試練
『アデュー、お兄ちゃん。ユイ、征くね!』
『おう……!』
『結婚して、お兄ちゃん』
『いいぜ、ユイ。愛している……!』
僕らは万感の思いをこめて、口づけを交わしたのだった。
※
「……」
僕はビーチベッドに寝そべりながら、不器用ながらも、タイプしてた小説の手を止める。
かわりにキンと冷えた、トロピカルなジュースのグラスを手に持ち、空に向かって、捧げる。
その向こう。遠く、宇宙のかなたへ向けて――
『楽しめよ……』
グアムの高い青空、広い、エメラルドの浜辺。
沖合ではブランが、長閑に潮を吹き上げている……。
「さて……」
小説の続きを再開するのだった。そのとき――
「進んでる?」
声がかけられた。首を回すと――
百人の美少女たち。
その頭領たるエマの笑顔。
そして恥ずかしがり屋のマリー。
そして、マリ。
そして――ユイ。
10歳年齢を嵩上げしたリアルリンクのオリハボディが、そのユイが、そこにいたのだった。
「チャオ! お兄ちゃん!」
わざとか、裸のおっぱいを揺らしている――




