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アメ車
とぼけ顔。「いつまでもスッポンポンで街中につっ立ってたら、お巡りさんに捕まるぞう?」
「えあ!?」
自分の肌を見ると花吹雪のグラフィックがなくなっている。つまり裸だ。全裸!
反射的にアロハの着装を意識し、それが瞬時に正常に作動することを知る。
エマは、正しく約束ごとを履行してくれていたのだった。ちょっと意地悪なやり方だったけど!!!
ニヤニヤと自分を見物してた街中の大観衆が、それぞれ親指ピースをして解散し始める。「~~~~!」
僕はもう居たたまれなく、全身まっ赤になってしまった。
「気の毒だから乗せてやる」
声なく笑ってる。むちゃくちゃ恥ずかしかった。
「――お隣のシートは、女子専用じゃなかったんですか?」
今度こそ声に出して笑った。
「お前は見た目、メチャ可愛いからいいことにするヨ」
一瞬で引いた。
「僕にそっちの気はないっスよ……」
「安心しろ。俺もだ」
ショーグンは続ける。
「それに、俺のもお前のも、普通のオリハだ。力ずくでどうこうできやしねぇから安心しろ」
ニヤッ、とする。
「分かっただろ? 真理君はアイアンガールだ。手も足も出せなかったよ」
虚脱したのだった。やれやれ――




