ホテルビーチ 2
ワンピース少女は、右手のひらを上にして、差し出した。
「?」
「……」
何もない。いや――?
今――?!
透明な、小さな、光の粒が現れて――
大きくなり。
ピンポン玉くらいになったところで、発光をやめる。それは――
それは――!
オリハだった!? 製品・オリハだった。まぎれもなく――!
僕は少女に向かって声に出す。
「君は、アイアンガール――?」
女の子は反射的に首を振った。いやアイアンガールであることには間違いない。じゃないと、こんな芸当できっこない。首を振ったのは、本場アトランティスではない。ここグアムのアイアンガールということであり――
とにかく。間違いなく4096倍強い、女の子だということだった!
「深・白神。シン、でいいよ」
彼女も表情を緩ませる。
「マリリン。マリリン・スプリング」
「マリー?」
「ハイ!」
僕は聞いた。
「どうしたい?」
彼女は答えた。
「販売代理店にならない?」
「――」
採掘は得意でも、売り方が苦手な人はたくさんいる。彼女もその点で苦労してるのだろう。
「――なんで、僕?」
「ジャパン。アナタは信用できそうだから」
瞬間、ショーグンの兄貴づらを思い出した。すぐに消す。なんとなく。
「ジャパン言ったって、いろいろだぞ」
「アナタはどうなの? いろいろな人?」
「いいや……」
「なら――」そこで急に言葉を切る。
自分の腕を見た。「ワタシが汚いから、イヤなの?」
何を言ってんだ!
マジでそう、口に出かけた。




