3-17
お久しぶりです。
ノックは単純に面倒だから
覚えていてもしたくないだけの
ノルベルトです(笑)
タブレットを脇に挟み、ウリウリと両手で妹の頬を遊びながらノルベルトはレオポルトにも妹の魔力発散に付き合わせる事にした。
「一度戻るぞ、ラト。ホレ、抱っこ」
両手を広げてラトガルドを呼べば、彼女は素直に飛びついてくる。
妹を落さないようにしっかりと抱き抱え、ノルベルトは転移で黒の軍に戻った。
転移でテントに戻ると、其処にはレオポルトと共に1人の男が居た。
先程レオポルトが目を付けていた彼である。
「・・・お帰り、ノル。ラト。いい加減に、何かの中に入る時は許可を取る癖を付けてくれ。兄さん」
「なに?俺に知られたら拙い事でも喋ってたのか?」
「違う。俺はマナーの話をしている‼」
「そうは言っても、此処は俺とラトも宛がわれてる場所だぜ?そんな場所で密談するお前が悪い」
「はぁ~・・・密談では無いが、もう何を言っても無駄そうだな・・・」
「で?ソイツ誰…って聞こうと思ったが、思い出した。最近入った新人だな・・・名前は確か『カイト』」
「そうだが・・・ノル、その記憶力を何故扉のノックに使えない・・・」
「俺様聞こえなぁい。で、何でカイトが此処に居るんだ?」
「彼を『シュピオン』にしようと思ってな」
「ほう?」
「彼には説明済みで、本人も希望している。後は何時もの試験だが、今日のこの模擬戦を利用することにした」




