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異世界でもプログラマは不足していた  作者: ベル
第一章 図書管理システム
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Step7. ランチタイム

「そろそろ昼飯にすっか、サワタリだったか。いくぞ」

「はい、よろしくお願いします」


 集中していて気づかなかったが、お昼になっていた。ジン先輩がランチに誘ってくれた。……名前、覚えてくれたんだ。


 ジン先輩の後を追う。


 着いた先は、社員食堂だった。メニューは肉か魚もしくは野菜の3つ。日替わりで好きなものを選ぶ方式だ。


 今日の肉は、オークチョップのオーブン焼き、魚はスカイフィッシュのソテー、野菜はアルラウネのステーキだ。どれも興味深い。


「おい、決まったか?」

「は、はい。決まりました」


 もちろん、決まっているはずはない。決まってませんと言える人は強者だろう。だが、このパターンには秘策がある。見ていていたまえ。


「オークチョップの肉大盛り、パン追加で、野菜抜きで」

「あいよ、そちらのお兄さんは?」

「自分もオークチョップでお願いします。量は普通で」

「あいよ、オーク2、1つは大盛り野菜抜きで」


 先輩と同じメニューが無難だろう。これぞ日本人の心。社員証を魔導装置(決済端末)にかざして、支払いをする。今回はジン先輩がやってくれた。奢りらしい。


「ありがとうございます。ご馳走になります」

「おう」


 木のプレートを取り、前に進む。その先で注文した料理を受け取って、空いているテーブルに座る。お待ちかねの食事だ。


「いただきます」

「……うまいっ!」


 脂身の少ない豚肉みたいな感じで、肉質は少し硬めだ。濃いめの味付けも好みだ。昨日から食べておらず、空腹なことに加えて、奢りであることを加味するとうまさ倍増だ。


「そんなにうまいか?」

「はい! とてもおいしいです。食堂の使い方も分からなかったので助かりました」

「そうか……それは良かったな」


 こうして、穏やかなランチタイムは、終わっていった。

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