表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後宮侍女の妖退治  作者: てんまる
第五章 
18/18

第十八話 秘めた力

 海俊を失ったことで悲しみに暮れる紅蘭。彼女はふと、自身の過去に思いを馳せる。


* * *


 今から数年前のことになる。私・紅蘭は山奥の小さな孤児院で育った。親がいた頃の記憶はない。私の育て親は、その孤児院で働く村の長だ。


 彼の名は晩師(ばんじ)。白い髭を生やした長老のような見た目の優しい村の長だ。私の育て親であり、身寄りのない子どもらのために孤児院を経営している。


 晩師が私を助けたのは、私が(よわい)およそ三の時になる。私は胸に大きな傷を負い、深い森の中に一人倒れていたと聞く。


 晩師はその後、私を村に連れて行き、胸の傷を治すための妖術を(ほどこ)した。私はそれで回復したが、代わりに少々記憶を失ったそうな。


 そして月日が経ち、私は彼の勤める孤児院で育ち、彼に妖術を教えてもらった。

 妖術を学べば自らの身を守ることができる上、誰かを危険から守ることだってできる。妖術は素晴らしいものだと、晩師は言った。


* * *


 ーー現在。

 

 晩師が私の胸の傷を治すために施した妖術とは何だったのか、幼き日の記憶を無くした私には分からぬが、私の胸には秘めた力が宿っている。


 蒼大蛇の攻撃から私を守ったその妖術の正体は、一体どういったものか。


 また、妖術故に、私の乳房はどういうことか少々豊満気味だ。年頃の乙女としてやや気になる。天国にいる晩師には、それだけ少し怒っておきたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ